コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:    恋時計  +半実話+ ( No.164 )
日時: 2011/07/15 22:44
名前:   苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼  1学期もあと、2日!




 第151話




 放課後……——


 早く教室から抜け出したいのに、今日は掃除当番だった。
 あ〜めんどくさいなぁ、もう!!
 私はそう思いつつ、掃除場所へ向かった。
 すると、ほとんどの面子はもう揃っていた。


 高森俊也と、委員長の竹上、いじれら役男子の谷本。
 3人は鞄を置いて、ボーッとしていた。
 ここは、先生の見回りも来ないから、結構サボれるんだよね。



 「遅くね?」



 竹上が、イライラした表情を浮かべた。
 そう、私達は今、ソフ部のある女子を待機中。




 「……あー! 俺もう無理! 部活あるからいく!」
 「俺も」



 剣道部の部長を務めている竹上と、サッカー部の谷本は、さっさと部活へ行ってしまった。
 う〜ん……今日はうち、先生が出張で部活無いしな。



 「……にしても本当遅いな」



 高森が、無表情のままそう呟いた。
 なにやってんのかな〜……教室で喋ってるのか。





 私達は、待った。
 とりあえず、待った。
 待てば、くる。きっと、来るはず……——


















 



 「……もう20分くらい経ってる気がするんだけど……」
 「……もう、帰る」





 高森は、鞄を持って、帰ることにした。
 よっし! こうなったら私ももう帰ってやるぜ!
 絵磨には、掃除当番があるから、先に帰ってもらったしね。




 一応、私は高森と並んで歩くという形になっていた。






 「……ねぇ、高森君ってチャリ通なの?」
 「うん、チャリ通」
 「へ〜ぇ」




 なんか、どうでもいいことを聞いてしまった。
 


 「ってかさ〜もぉ絶対こないよね」
 「忘れてるかも」



 そんな会話をしながら、高森は自転車置き場へ、私はそのまま校門へと向かった。



**





 翌日……——





 課題をやっていて、今は先生が教室にいない。
 これは、絶好のお喋りタイムでもあるわけで……——
 でも、絵磨とは席が遠いから、私は真面目に課題をすることにした。
 隣には、同じく課題をやっている、高森が。



 実は、不思議なことに、5月の席替えでも、高森の隣なのだ。
 な〜んか、不思議な縁というか、なんというか……。



 「あ、そうそう」



 高森は、いきなり声をあげて、私の前の席の女子に話しかけた。
 イコール、昨日のずっと待ってた例の女子で……。



 「ん?」
 「昨日さ、ずっと待ってたんだけど」
 「……あー! ソフ部でね、高森が誰かに告ってるって、噂になってたよ〜」
 




 え。
 誰かに告ってるって、え。
 それって、高森が私にってことですか。






 「……あー女の子と喋ってたら、絶対勘違いされるんだよなー」
 「えーやばいやばい! みたいなかんじでね、かなり噂なってたよ」




 そんなに。
 まぁ、確かにあの光景は、ちょっと異様にみえるしね……。
 ってか、私ら貴方を待ってたんですよ〜!
 そうおもいつつ、チラッと高森のほうをみた。





 高森は、笑いながら、また課題に取り組み始めた。
 ……告白、ねぇ、高森好きな人いるのかな〜。
 あれから全然、高森のそういう関連の話、きかないけど。





 あー違う違う! 高森のことは、もうどうでもいいじゃんか!
 今は、課題に集中する時間だ!!
 私は自分にそういいきかせた。