コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 +半実話+ ( No.168 )
- 日時: 2011/07/20 09:33
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ 明日から夏休み〜ウヒョ
第152話
土曜日の午後……私はヒッキー女と化する!!
ってのはちょっと大げさすぎるけど、とりあえずボーッとしてる。
……塾も習い事もしてないし、部活は無いし……。
友達が少ないから、あんま遊べないし……。
あっというまに、夕方になってしまった。
あー日が暮れます、1日終りますよ。
「姉貴」
突然、部屋に龍夜がやってきた。
なんなんだ、人がくつろいでるのに。
「何?」
「……メールみて!」
「え?」
「いいから早くみて」
龍夜はそれだけ言い捨てると、1階へ降りてしまった。
……珍しい、龍夜がメールをくれるなんて。
私は不思議に思い、とりあえずパソコンを開いた。
案の定、受信箱(1)となっていて、これはメールが来た証拠。
私は少し緊張しながら、メールの内容を見てみた。
思わず、息を呑んだ。
『 From:龍夜
フッフッフてめーの好きなひとわかったぜ 』
……は? なんだこの句読点のない、カタコトメールは。
漢字が「好」しかないし。
……じゃなくて!!
「ぎょええええええええええええええええ」
私はとりあえず、叫んだ。
……え? なんで? なんで知ってんの? え?
……優志か愛可とかが、教えた? え?
私は恥ずかしくなって、とりあえずパソコンを閉じた。
そして布団にダイブする。
……返信しないでいいや。
そうおもったもつかの間、再び龍夜は部屋に来た。
「メールみた?」
「………」
「みた?」
「……ウヒョ」
「みてよ!!」
「……見ました」
あまりにしつこいので、見たということに。
龍夜は、パソコンをいじりはじめた。私は別の部屋へGO!!
しばらくすると、不機嫌な表情を浮かべた龍夜がやってきた。
「……返信して!」
「……え〜」
「よろしくな」
龍夜は変な笑みを浮かべて、再び1階へ降りた。
……仕方ない、返信してやるか。私も一応あいつの姉貴だ。
パソコンを開くと、新たにメールがきていた。
『 From:龍夜
お前は孝文だ。
それで、眼鏡のきもいやつが優志だ!
夏休みにはーくんと話してたこときいてたぞ 』
はーくんってのは、いとこのあだ名みたいなもの。
うん、確かにそんな話してたね。
でも夏休みに聞いたなら、何で今更?
今5月だよ? 10ヶ月以上経ってるよ?
ちなみに眼鏡のきもいやつってのは、小学校の頃優志が眼鏡をかけていた名残で。
優志の頃がムカついて仕方なかった頃、いとこに優志の愚痴を散々いいまくってたんだよね。
すると、もう1通メールがきていた。
『 From:龍夜
あれ〜?もしかてオレの間違い? 』
間違いじゃない、怖いほどあたってます。
『 From:香織
間違って無いかな(笑) 』
これでよし!!
ふっふっふ、もう開き直っちゃえ。
ってゆうか隠すのはやだし、バレてよかったといえばよかった。
でも、安心したのは、つかの間だった……。