コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 +半実話+ ( No.212 )
- 日時: 2011/07/30 22:55
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ 受験とかいらない、でも高校ゎいきたいな
第154話
青い空! 白い砂浜! エメラルドビーチ!
本日、私達は沖縄へ修学旅行にきています!!
「うちらの晴れ男、晴れ女パワーすごくない!?」
1組の列にいる、美里奈が興奮気味に沙理に言った。
沙理は「うちら運良過ぎでしょ!」とドヤ顔をしてみせた。
実は、昨日の沖縄は台風が直撃していて、とても修学旅行へいける状態ではなかったらしい。
今日は、私達の住んでる所は雨降ってるけど……どうやら、沖縄はめっちゃ晴れてるようです!
しかも!
「うちらの乗った後の飛行機、欠航になったんだって」
「まぢで!? すげぇ〜!」
絵磨にからそう聞かされ、驚きのあまり私は叫んだ。
私は雨女だけど、この学年は晴れ男と晴れ女が、多いんだ。
「普段の行い悪いのに、よくいけたもんだね」
「あっはっは! 神はうちらを見捨てなかったんじゃない!?」
「なにそれ!」
そんな会話をして笑い合っていると、前に変な光景が写った。
皆、かなりドン引き。もちろん、通行人や他校の人も、ドン引き。
先生まで見てみぬフリ。
「いやぁ〜ん! 沖縄の海ってちょぉ綺麗〜っ」
「……綺麗だな、ほんっとに!」
愛可と優志。
ただでさえあっつい沖縄が、この2人のせいでさらに暑くなる。
「だよねぇっ、海最高だよねぇっ、早くはいりたぁ〜い」
「……ちげぇよ! 愛可が綺麗すぎて、クラクラする……」
「いやぁんもぉ! 照れるぅ」
「……いこ」
絵磨は何事もなかったかのように、私の手を引っ張った。
**
それから、沖縄で平和学習をして、ホテルについたのは夕方頃だった。
「きゃっほ〜! ふっかふかぁ〜」
ホテルの部屋は、洋室になっていて、豪華なベットが置いてあった。
……ただ、日本生まれの私には、トイレとお風呂が一緒になってるのに、違和感があります。
「外国の人って、確かシャワーしかしなかったんだよね」
「まぢで?」
「だってそうでしょ、浴槽の中にはいって、シャワーするんでしょ」
絵磨が、お風呂の中を指差してそういった。
おぉ……カーテンが張られていて、浴槽の中に入るように、シャワーが繋げられている。
「絵磨〜、香織〜、食堂いくよ〜」
「あ、は〜い!」
向かったのは、ホテルの食堂。
そこでおいしいご飯をたべて、部屋に戻って、お風呂にはいって、あとはテレビみたり……。
でも、消灯時間はちゃんときまっていて、10時ごろには寝ないといけなかった。
私達はベットの中にもぐり、ベットのそばにある電球を照らして、寝るつもりはまだなかった。
「……ねぇねぇ、あのさぁ」
「何?」
ある女子が、皆に話しかけてきた。
静かに、その話に耳を傾ける。
「私ね……この学年で、やった人知ってるよ」
「えっ!!」
みんなの声と、私の声が重なった。
……え? 中3で? まぢで?
「誰誰〜?」
「……おしえな〜い」
「え〜っ」
でも、その女子はヒントをくれた。
「去年3組で、うちの友達だよ、部活はいってたけど今はやめた」
「ふ〜ん、誰だろ〜」
……去年3組? この子の友達?
部活はいってたけど、やめた?
あ! ……もしかして!!
「わかった」
「え、うそ、香織わかったの?」
「……まっちゃんでしょ」
私が言うと、その子は決まり悪そうな笑みをうかべて、しばらくして頷いた。
……ええええええーっ! やっぱそうだったんだ!
「ええ、めっちゃ意外なんですけど!」
「ええ……まっちゃんが?」
まっちゃんこと松木優ちゃんは、うちが小学生のときに、結構仲のよかった女の子。
小2からバスケやってて、もちろんバスケ部はいって、なんと社長の孫娘で……。
でも、まっちゃんはバスケ部で色々あって、やめちゃったんだよね……。
「うそっ、それっていつのこと?」
「え〜っとね……中2の秋が最初だったかな。既に4回してるって」
「えええええええ!!」
どうやらまっちゃんは、小学校の時に片思いしてたバスケの先輩と、経験したらしい。
あぁ……まっちゃん、いつのまにか告白して、OKもらったんだなぁ。
ついに、私の知人も、大人の階段をのぼっちゃいました。