コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 +半実話+ ( No.260 )
- 日時: 2011/08/19 22:51
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: 触れようと思えば逃げていく なんで?——
番外編『Everyday Bad School』
——絵里那目線
高校受験生という身になって、早1ヵ月。多分皆は、既に新しいクラスに慣れている頃だと思う。
でも私は、とくにそうは思わなかった。とりあえずクラスがうざい、だいっきらい。消えればいいと思う。
中学の3年間、ずっと5組だった私は、今年の5組は今までで一番最悪で最低なクラスだと悟った。
中1の頃は、キャラが濃い人が多くてなかにはいやな奴もいたけど、笑いの耐えない結構いいクラスだった。
中2の頃も、性格が悪い奴が多めだったけど、何気体育祭とか普通に優勝してるし、団結力が強かった。
まだ1ヵ月だからなんともいえないけど……中3の5組は、本当に終わってるとおもう。
まず、グループが固まりすぎちゃってる。目立つ人と、そうでない人のラインが引かれている。
それは男女ともにいえることで、そうでない人は、本当に肩幅が狭くて辛いと思う。
私はどっちかっつうと……んー……孤立してるかな。
かといって、目立たない方のグループにはいきたくない。だって私、別に根暗とかじゃねーし。
「ねえ」
来た。朝、私が机にうつぶせになっていると、いやな女の声がした。
私はゆっくり顔を上げ、そいつを鋭い目つきで睨みつける。
しかし女はびくともせず、私のほうを見下ろした。
「あんねー由菜、修学旅行の実行委員に選ばれたのはしってるよね?」
「……それがどうかしたの?」
島木由菜は、1年の頃も同じクラスだった。1年の頃は、普通にかわいくて優しい子だとおもってた。
でもどういうわけか、中2の頃に化けの皮がはがれたのか、現在はかなり性格悪い女子になっている。
「うちねーテニ部の練習で忙しいっしょぉ? んでー石山さんに、1つ頼みがあるんだよねー」
「どうせ石山さん、帰宅部で暇でしょ」
横から口を挟んだのは、由菜といつもいっしょにいる、天池麻衣だ。
すると、どこからともなく、5組女子がわっと集まってきた。
「今日、実行委員の集まりがあるでしょぉ? あれさー変わりにいってくんなーい?」
「由菜まぢ忙しいんだって、石山さん変わってあげてよー」
……はーあ、パシリか。
「わかった」
私は素直に頷いた。……1回キレて口論になったけど、由菜は唯一私が口論で負けた女だ。
……また口論になったら色々めんどくさいし、こいつに時間を肥やすのももったいないので、頷いておく。
私もちょっとは大人になったんかなーと、こういうときは思う。
「やーさすが暇人! やっさしぃ〜」
「じゃあ、今日の放課後、学習室に集合だからね、よろしくね」
そういって由菜は、勝ち誇った目つきをしながら、どこかへ去っていってしまった。
あー……ガチでストレスたまる、まじうざい。