コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 +半実話+ ( No.269 )
- 日時: 2011/08/24 21:55
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: 最近いやなことばっかりおこるー
第163話
「よし! じゃあ、今年の文化祭の曲はこれで決まりね!」
「へーい」
月曜日の放課後。色々話し合った結果、やっと曲が決まった。
Bzの1曲と、HTTの2曲、BOOWYの1曲、AKBの1曲。
色々検討した結果、弾いて楽しそうな奴を選んだため、この選曲になったようです。
「ねぇ、君らは? どんな曲?」
「オウフ、俺が発表するぜ」
優志がきらきら目を輝かせて立ち上がった。
紙を持っているから、そこに曲名が書いてるんだとおもう。
「ポニーテールとシュシュ、イケナイ太陽、あとオリジナル」
「オリジナルできた?」
「まだに決まってんじゃん」
美里奈は少し、不機嫌な顔で言った。
まー……金曜にきめたばかりだから、まだ無理だよね。
「よーし、そうと決まれば! 行こうか」
「どこ行くんだ」
はりきる怜緒に、龍夜が質問した。
しかし平安ズは無視して、立ち上がった。
「バンドスコア探しに!」
「えっ、ちょ、部活は?」
絵磨の言葉は無視して、5人は鞄をもって部室を出て行った。
やけにはしゃぐ5人の声が、こだまする。
……あーいっちゃった。
「てか、バンドスコア探しに! ってどこいくの?」
「本屋とかじゃない」
私の呟きに、康義が答えた。
「ネットで簡単に買えるのに……」
「そういう技術がないんでない」
私達は、突然去った5人に呆れていても仕方ないので、とりあえず楽器の練習をすることにした。
文化祭かあ……いよいよ、今年で終わっちゃうんだな。
引退とか今まで考えたこともなかったけどね。
でも、いつかはこの時がくるんだ。
「ねえ香織」
「ん?」
「……あれから龍夜君になんかゆった?」
「いや、別に……」
あれから、特に龍夜はなーんもゆってこない。
忘れてるわけじゃないとおもうけど。
恋愛に関して、発展というか事件というか、何もないのだ。
「んーてかさ、今思い出したんだけど」
「何?」
「……ピグどうなったとおもう」
春休み、私がショックを受けたあの出来事。
すでにP野朗と呼ばれるあいつは、行方不明だけど。
でも今でも時折思い出すと、いやな気分になる。
「さーあ。香織、ピグ今やってんの」
「んー……作ったっけ、全然やってない」
「そっかあ」
私はそのまま本名で「KAORI」という名前でピグはやっていた。
でも、普段は全然しないし、放置状態ともいえる。
「龍夜君は?」
「あー……まあ、やってるほうかなあ」
「じゃあ多分、孝文君もやってるね」
今は、私が孝文を避けてる状態になってる。
だから目すらあわさないし、会話も全くしない。
……でも、ピグだけでも絡めたらいいな。
そのとき、たしかにそうおもった。
同時にチャイムが鳴り響いた。