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Re:    恋時計  +半実話+ ( No.317 )
日時: 2011/10/13 22:49
名前:   苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: S86U/ykR)





 第174話







 日々が過ぎ去るのは早いもので、もう夏休みも終わり。
 なにか切なさを感じながら、私は平凡な日々を送っていた。
 そして、ふと気になるのが、なんでも恋のことだった。
 ……私の恋は、この先どうなるんだろう。






 それを、考えてふと悲しくなったり、嬉しくもなる。
 まぁ、きにしてもしかたないっか!
 私は気分転換に、パソコンのメールをチェックした。





 すると、龍夜から1通のメールがきていた。
 あいつから送ってくるなんて、珍しい。





 何気なく、メールを開いてみると——





 −−−−−−−−−−−−−−−
 おばあちゃんの、教えて
 −−−−−−−−−−−−−−−






 ……?
 一瞬意味がわからなかったが、すぐにわかった。
 実はこの前、親戚の集まりに参加したとき、写真を撮ったんだよね。
 それを送るために、おばあちゃんにアドレスを教えて、それでおばあちゃんがメールを送ってきて……。
 そのアドレスを、龍夜は教えてほしいらしい。




 仕方ない、教えてやろう!
 私はそうおもい、返事を打とうとして、思いとどまった。





 ……待てよ、これって、もしかして!!
 交換条件として、孝文のアドレスを教えてもらえるかも?
 一応アドレスは知っちゃってるけど、口実として……。





 私は、不気味な笑みを浮かべると、返信を打ち始めた。





 −−−−−−−−−−−−−−
 いいよー
 でもそのかわり、うちも教えて
 ほしい人がおるねん
 −−−−−−−−−−−−−−




 返信は、すぐにかえってきた。
 あ、ちなみに龍夜、ケータイ買ってもらいました。
 



 −−−−−−−−−−−−−−
 はやくおしえて
 −−−−−−−−−−−−−−




 げっ、うちの文章は無視かよ、まぁいいや。
 私はもう一度同じような内容を送った。
 すると——



 −−−−−−−−−−−−−−
 ないやねん
 はよ、おしえろ
 −−−−−−−−−−−−−−




 お、おし、もうちょっと粘ろう!!
 私はなんとか、文章をたくみに書いてみた。



 −−−−−−−−−−−−−−
 そればっかり!
 うちも教えて欲しい人がおるから
 龍夜が教えてくれたら、教えるって
 いってるやん
 先に教えたら、絶対教えてくれへんし
 −−−−−−−−−−−−−−





 よ、よし、これいいぞ!
 自分ナイス!!





 −−−−−−−−−−−−−−
 誰!?
 −−−−−−−−−−−−−−





 よしよし、やっとちゃんとした文が返って来たぁ。
 私は変にシャイで、名前が書きたくなかった。
 だから、当ててご覧と送った。





 またまた、オウム返しのようなメールが続き
 やっとかえってきたのが——




 −−−−−−−−−−−−−−−
 孝文?(変なデコメ)
 −−−−−−−−−−−−−−−




 −−−−−−−−−−−−−−−
 なにそのデコメ(笑)

 んー、まぁ
 うん
 −−−−−−−−−−−−−−−




 これで、なんてかえってくるかな!?
 私は少しドキドキしながら、返信を待った。
 ……が——




 −−−−−−−−−−−−−−−
 おぉしぇなぁい
 −−−−−−−−−−−−−−−




 予想通り、そうくるとおもったぁ。
 けど、こっちには考えがあるもんね!
 私はドヤ顔になりながら、文章を打った。



 −−−−−−−−−−−−−−−
 じゃあ、こっちも
 おしえなぁい
 −−−−−−−−−−−−−−−




 すると、しばらく返信が来なくなったけど、返ってきた。
 ……ん? なんじゃこりゃ。



 −−−−−−−−−−−−−−−
 (メールアドレス)
 (*>m<*)
 −−−−−−−−−−−−−−−



 は? なんじゃこりゃ……意味わかんない。
 てかこれ、孝文のアドレスじゃないし。
 でもアドレスをよくみると、多分おばあちゃんのだろうとおもった。
 ……でも、ドメインが違う。



 −−−−−−−−−−−−−−−
 は?
 うちが教えてもらったんゎ
 @--------
 やで
 −−−−−−−−−−−−−−−



 −−−−−−−−−−−−−−−
 それ、ぱそこんのやつやんけ
 そんなんいらんしぃ〜
 これで、教えんでええなっ!
 ふはあっはっはっははは
 −−−−−−−−−−−−−−−



 ……多分、お母さんからケータイのを教えてもらったんだろう。
 てか、そうするなら、最初からそうしろよ。
 私は、一気に脱落してしまった。




 −−−−−−−−−−−−−−−
 ええ、それ酷い!
 −−−−−−−−−−−−−−−




 −−−−−−−−−−−−−−−
 はいはい、もうこの話
 終わり〜〜
 −−−−−−−−−−−−−−−




 もういいや、私はそうおもい、メールを閉じた。
 そして布団にうずくまった。






 アドレス口実作戦、失敗……。