コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 小説って良いなぁ…… 第一話 四頁目執筆中 ( No.35 )
- 日時: 2011/06/08 19:52
- 名前: 風(元;秋空 ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)
<小説って良いなァ…… 新入生入学 四頁目>
<十六夜日向視点>
「ふぅ、此処のモールも久し振りだニャァー」
されど一日です……えぇ、辛いです。
そんな事を考えながらあたしは、黒凪ちゃんの後ろを歩いた。 お店に入る前に、彼女は目をついと細めて感慨にふける。
しかし、彼女とのお買い物は存外に速く終了した。 って言うか、まるで買うと決めた物意外は目もくれない感じで……
新しく、入荷された小説と漫画、雑誌……お洋服を何着か、何の躊躇も無く最短ルートで買い上げた。
昼下がりの空いている時間と言う事もあり、レジも空いていてお店に入ってから三十分程度で用件は済んでしまった。
「じゃぁ、あたしは明日に向けて勉強するから……」
純星は、荷物持ちしてるし黒凪ちゃんの家と方向は同じだから、まだ、しばらく一緒するんだろうけど。
あたしの家は、電車で行くほどの所じゃ無いし……何より勉強しないと。
モールの外に出た分かれ道の地点であたしは、此処で分かれて良いですかと彼女に問う。
「へぇ、十六夜っちが、一人で勉強してもはかどらないと思うけどニャァ?」
すると、彼女は、妖艶な雰囲気の瞳であたしを見詰め、脅すかのように言う。
その瞬間、あたしは悟った。 是は、本題は、黒凪ちゃんにあたしと馬鹿純星が、勉強を教わることに有るのだと……
あぁ、あたし等、馬鹿二人が……一人で何の指針も無く勉強しても一日を無駄にするだけだと考案者は、考えたのだろうなぁ。
あたしの脳内に浮かんだのは、幼馴染であり先輩であり部活の部長であるあいつ……考えそうな事だ。
最も、確かに自分だけでやるよりは良いかな。 彼女は元々、三組より上行ける学力のはずだし……
って、そう言えば何で彼女、三組? 疑問が過ったが、飲み込んでおくことにした。
「つまり、どう言う?」
「あたしん家、カモーンってこと! 純星も勿論だよ二ェ?」
一応の確認のためにあたしは、意味を確認する。
彼女の言葉一つで予想は確信に変った。 あたしは、携帯を取り出し専業主婦である母さんにメールを送る。
メールの内容は、「今日は帰って来れそうにありません。 友達と勉強会します」だ。
母さんにはこれで十分に伝わる。
それにしても黒凪ちゃんはともかく、純星も居るのかぁ? いや、黒凪ちゃんちってどんな家なんだろう?
初めて行くからワクワクだよ! っていうか、不安要素は本当に純星! 足引っ張るなよ!
盛りついて寝込み襲ったりするなよ……嫌だ、考えれば考えるほど怖い! 長い夜になりそうだ……色々な意味で。
そんな事を電車の中で純星達と話しながらあたしは、考えていた。
「ウェルカム〜! 此処があたしの家だよぉ」
「俺は知ってるよ」
二時頃、電車の乗り継ぎをしてバスに乗ってようやく彼女の家に着いた。
パタパタと新築の家へと彼女は歩み寄りまるで自慢でもするかのようなポーズをする。
正直、妖精さんみたいで可愛い。 そんな彼女の姿を見て純星は、不貞腐れた顔で釣れない言葉を口にする。
その後、彼は、黒凪ちゃんに制裁を喰らいました……ざまぁみやがれです!
黒凪ちゃんが、インターホンを鳴らし帰宅を知らせる。 すると、ドアの向こう側からガチャと言う開錠される音が響く。
扉を開くと黒凪ちゃんに似た容貌の女の人、若々しい。 多分、お母さんだろう。
「あら、純星君に……」
「十六夜っちだよ? 勉強会に誘ったの」
女性は、顔見知りである純星に会釈しあたしを見詰る。 面識が無いから当然の反応だ。
それを見た黒凪ちゃんが、お母さんにあたしの紹介をしてくれる。 母親は、理解した素振りを見せて上がって良いと許可する。
「有難う御座います」
「いつもいつも娘が世話になってます。 是からも……あぁ、お茶とかお菓子、持って来るわね? 勉強頑張ってね?」
許可が出ると荷物持ちを負かられていた彼は、遠慮なく靴を脱ぎ捨てズカズカと家の中へと入り込んだ。
まるで自分の家の様な感じでだ。
黒凪ちゃんのお母さんの言葉からも相当、来訪している事が分る。
お母さんが、次の言葉を述べようとすると気まずさを感じたのか、彼女はお母さんを強く睨んだ。
それを怖がり、彼女のお母さんは、言葉を濁しお茶とお菓子の用意に掛かった。
床の色艶が綺麗だ。 そんな事を思いながら、螺旋状の洒落た階段を登って行く。 二回は吹き抜け上に成っていて左右二つずつの部屋が有った。 どうやら、左の方の階段よりの部屋が彼女の部屋みたい……
彼女の手によって部屋の扉が開かれる。
部屋の中は、彼女らしい趣味の溢れた部屋だった。
彼女の好きなキャラクタグッズが所狭しと置かれ、インテリアにも気を使っているのが分る。
机の近くには、三つの本棚が有る。 漫画は漫画、小説は小説と言う様にカテゴリー別けされてて 綺麗に漫画は巻順 作者順に並べられ雑誌は、掲載月順に並べられている。 几帳面で憧れる。
「さっ! 座って座ってぇ。 お勉強会始めるよ?」
溌剌とした声で、彼女は言うと机の引き出しに収納されていたお客様用の座布団を取り並べた。
あたしと純星は、それに座る。 どうやら、青いのが男の子用でピンクのが女の子用と分けている様だ。
うん……こう言う所も真面目なんだね……
「えっと、先ず聞きたいんだけど君達、特に苦手な科目は何かニャ?」
「えっ! 全部、教えてくれんじゃ……」
そして、教科書と資料を一式テーブルの上に並べると彼女はあたし達を見回して質問してきた。
あたしは、その質問にクエスチョンマークを並べる。 全部教えて貰わないと困るんですが……
しかし、あたしがそんな事を言うと彼女は、バツの悪そうな顔をする。
「あのさぁ……たかが一日で五教科ってあたし死んじゃうよぉ?
って言うか、明日まで時間どれ位有ると思ってるの? 全然身に成らないと思うよ?」
あたしの言葉に、呆れたような口調で彼女は言い返してきた。
確かに、明日までの時間は高が知れているのだから科目は一点に集中した方が好い気がする。
苦手な科目ほど底上げは容易いし。
「じゃぁ、俺は数学で」
そんな問答をしているあたしを他所に、馬鹿が先に口を出す。
「あたしは、英語が……」
それに釣られて何時までも此処で時間を掛けている訳にも行かないとあたしも苦手科目を口にする。
すると、彼女はやっと話が進んだと素直に苛立っていた事を口にして、どうせ両方とも英語も数学も駄目なんでしょ?と皮肉った。
全く、その通りであたしは、数学も苦手だ。 そして、純星の反応から見るに彼も、英語苦手なのだろう。
「さっ、じゃぁ、始めよう……かっ?」
あたし達のあからさまな顔を見て溜飲が下ったのか、彼女は妖艶な笑みを見せ、教科書を開き勉強会を開始させようとする。
その時だった。 ドアノブが回転するガチャリと言う音が響く。 多分、彼女のお母さんが、用意を終わらせたのだろう。
出鼻を挫かれて黒凪ちゃんマジガッカリ。 入って来たお母さんの事を凄い勢いで睨んだけど……
あたしから言わせれば可愛い! お持ち帰りぃ、はうぅ的?
お母さんは、入るわとも言わずにフレンドリーな様子で入ってきて人数分のお茶とお菓子をテーブルの真ん中に置いた。
「あららぁ? そう言えば、今、此処に居るのって女の子三人に対して男の子一人ってことぉ?
やばいわねぇ……純星君ハーレム状態だからって夜、狼にならない事よ!
もっちろん、将来のお嫁さんなら良いけど十六夜ちゃんにまで手を出したら穢れた子になっちゃうから」
「いえ! その! 怖くて無理です」
お母さんは、あたし達を見回して今更な事を口にしだす。 って言うかお母さんも女の子に入れるんだ?
どうやら、暗に娘の心配をしている様だ。 それも、何だかあたしが関わっている様だ。
コイツにあたしがピーだって!? そんなのあたしからゴメンだって! 金的食わして……??
って言うか、黒凪ちゃんとなら良いとか軽く爆弾発言しませんでしたマミー!?
えっ? 普通にマジでどこまで純星は黒凪ちゃんと!?
「えっと、黒凪ちゃんのお母さんですよね?」
「そうよぉ?」
あたしは、意を決して聞いてみる。
どうやら、あたしの勘は間違えなく彼女は黒凪ちゃんの母親らしい。 お姉さんとかだったらどうしようとか思ったけど……
「えっと、黒凪ちゃんは純星と本当に……」
質問しようとした瞬間、黒凪ちゃんが突然、机を強くたたく。
「話がややこしくなるからママは邪魔しないでくれるかな?」
彼女はお母さんを殺気立った瞳で睨み退室させあたしら二人をキッと睨んで好い加減勉強始めるよと息巻いた。
それから、数時間が過ぎた。 今は、夜の二時過ぎだ。
一時間ごとに、一セット十分休み数学、英語の順に勉強は繰り返された。
一時間でどの程度の事をするかを事前に決め無駄なく丁寧に彼女はテキストを進めて行く。
多分、一時間で休憩し一時間毎に補強科目を変更するのは、あたし達の集中力を考慮してなのだろう。
それでも、彼は、途中からは口数も減り欠伸などが増えていた。 勉強会がヒートアップしていた七時頃、彼女のお母さんが、夕食を持ってきてくれたので二十分間、特別休憩を挟んだのだが、やはり、是だけ連続して勉強を続けるのは大変だ。
「そんな状態で大丈夫?」
「大丈夫だ……問題ない!」
エルシャダイ入ってるだけで既に大問題な彼。 正直見ていて面白い。
「駄目そうだね……もう。 仕方ないや。 明日も速いしそろそろ寝ようか」
兎に角、何だかんだで勉強会は終わりを迎えた。
かなりの数の単語を覚えたし基本法則も学んだ。 数学の公式とかもね?
正直、あたし一人で手当たり次第、勉強するより余程、優良だったと思う。
「ありがとう……黒凪ちゃん?」
「それはさ……部長に良いニャよ?」
彼女の言葉を聞いてやっぱり部長だったかとあたしは、小さく呟く。
そして、布団を敷きあたしと彼女は、同室で……純星だけは、廊下に布団を敷いて寝た。
彼は、何で俺が、廊下なんだ!と、反発したが、黒凪ちゃんの一にらみで抵抗を止めた……
彼女の最強具合にただただ、あたしは憧れるしか無かった……
⇒五頁目へ
〜作者の一言〜
あれぇ? 何だ是……勉強会を中心にする予定が見事なグダリっぷり(汗
あはは……第一話何話続くんだろう?
黒凪ちゃんの性で話進まねぇ……
黒凪「何か言ったぁ?」
すいません!