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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 兄弟の絆。 ( No.4 )
- 日時: 2011/05/25 17:10
- 名前: 風琳 碧羅 ◆bimZ8KrNKc (ID: 2RWcUGdy)
三 不幸体質疑い
そうして、今日の俺はくたくたな訳だ。
朝から半魚人に起こされ、釣りに連れて行かれ、学校に行こうとしたらついて来るし、それをどうにか留守番してくれるように頼みこむのに時間を要して気が付けば昼じゃねぇか。しょうがないから昼からの授業だけでも出たら、やたらと当てられ、しかもその当てられた問題だけ解いていない。先生のお叱りを延々と受けて、とぼとぼと帰路に着いたら半魚人が待ち構えていて質問攻めだ。「何処に行っていたんだぴょ」ってな。
で、復習どころか宿題すらさせてくれないまま深夜零時を回り、くたくたになって眠りにつこうとすると、もっと遊べとぎゃあぎゃあ喚かれゆっくり眠る事も出来ない。
……何で俺がこんな目に遭ってるんだ、畜生。
これなら兄と二人暮らししている方がましだぜ。といってもその兄は四年程前に何処かの大学へ行ってしまって、今何処にいるかは知らない。そしてその兄は少々どころかかなりブラコンの気があってかなり鬱陶しいが。それでもこの半魚人との暮らしよりかは大分楽だと思うぜ。
喚きたいのはこっちだぜ、全く。
なんだってんだよ、本当に。
無理矢理、暴れる半魚人を布団に沈ませてから、眠りについた。
こんな生活続けてたら絶対に身が持たないな。——精神も。
なんだか半魚人の声が誰かに似ている気がするが、誰に似ているのかは全く分からなかった。
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