コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

青空プラネタリウム ( No.10 )
日時: 2011/06/05 10:36
名前: 圭 (ID: jd/Z3uOx)

**青春1ページ目『君と出会う』**

誰だって、自分の理想がいる。
その理想と出会った瞬間に、人は“一目ぼれ”というものをするのだ。



今日は、高校生活1日目。
つまり入学式だ。
高校は前々から行きたかった《桜高等学校》

桜と名前にもあるように、学校まで桜並木が広がっていた。
男女共学で、成績もそこそこ。
そんなどこにでもあるような高校に私は入学したのだ


「ゆきー!!おっはよーー」
この、朝からうるさい人物は中学からの友達、

金澤 日和-カナザワ ヒヨリ-
いつもテンションが高く、クラスの中心にいた。
そして、頭はちょっとあれだが← 運動は誰よりもできた。


…え?「ゆき」は誰だって?
あ、忘れてたね。

私は 水原 樰-ミズハラ ユキ-
頭脳、運動とどれも平均的。
悩みといえば、ちょっと背が低いのと天然パーマかなっ☆


「おはよ日和っ!」
「ねー、ゆきクラス表見に行った?」

そう、入学式といえばクラス発表。
全国の学生が期待と不安を持ち合わせながら見るものである———

「あ、ごめんなさ…」

誰かにぶつかってしまったが、相手は気付かずに行ってしまった。
顔はちらっとしか見えなかったが、とても背が高かった

きっとこの時から、私の中にある歯車は廻り出していたのかもしれない———


ぶつかった所と、心が少し、本当にちょっとだけ
               ———…暖かくなった気がした。