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Re: __青空プラネタリウム ( No.18 )
日時: 2011/07/07 19:44
名前: 圭 (ID: njcqYR8N)

**青春4ページ目『君と青空』

あの日、しゃべって以来月日は巡り巡って早くも5月
桜は散り、青く初々しい葉がのぞかせていた。


———それじゃ。


たった一言、私に向けられて発せられた言葉。
その時の君の声が、頭の中で何度も何度も繰り返される。

もう一回だけ。
あともう一回、君の声が聴きたい———。


「水原さん」

唐突に名前を呼ばれ、体がビクリと反応する

あ、この声


ゆっくりと名前を呼ばれたほうへ視線をやると、
そこにはサナダ タカトが立っていた。

「水原さん」
「はっはい!」

しばらく思考停止中だった…危ない危ない


「ちょっと、来てくれないかな?」



サナダ タカトに案内されるままついて行った。

「屋上…?」

連れてこられた場所は、屋上。
今日は抜けるような青空で、頬を撫でる風がなんとも気持ちがよかった。


ちらりと、横を見るとサナダ タカトはいつもの微笑みをしていた。

———…幾千の星のようにキラキラと微笑む彼を見て、私の鼓動は早くなる。






まるで、彼の微笑みは

青空に輝く


         プラネタリウムのようでした———…