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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: __青空プラネタリウム ( No.40 )
- 日時: 2012/02/18 11:45
- 名前: 圭 (ID: dPcov1U5)
**青春10ページ目『君とため息』
…はぁ。
ため息が自然とわたしの口から洩れる。
ため息は幸せが逃げていくって言うけれど、今はそんなのを気にしている余裕はない。
ため息の原因
私と、真田君て—-付き合ってる…?
まずこれが第一だ。
この前の夏祭りで
きっ…キスを…したのだけれども…
これって、付き合ってるっていっていいのか……?
まるで、糸がぐちゃぐちゃに絡まってしまったように、
頭の中が困惑する。
だれかに、この糸をほどいてもらいたい。
そして、次の問題
真田君になんて声をかければいいの!!?
あぁあああ…
「おはよー」
来ちゃったじゃないか
え、これはおはようというべきなのか
「おはよう、水原さん」
「ひゃっ、 おはよう真田君」
びっくりして奇声をあげてしまった…何という失態だ
隣では、くすくすとこらえ切れてない笑い声が
君から。
これを、私だけのものにしたいという欲が一瞬頭をよぎった。
はぁ…
私は、どうすればいいのでしょうか。
ため息が、ひとつ。
きっと、このため息の原因が君だなんて
君はしらないんだろうね
また、ひとつ。
雲ひとつない大きな青空へと蝉の声とともに吸い込まれる。
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