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Re: 魔法学校へようこそ!! ( No.41 )
日時: 2011/07/08 16:32
名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)

第十四話 〜いよいよ〜

魔法を唱えて2分がたっている、でもあたしは諦めてない ここで諦めたら2分前のあたしと一緒だから…
でも、3分4分たっても何も変化はない、多分使ったことない魔法だったから魔法が効くまで時間がかかるんだろう…
そんな時
ーユ…ウカ…ちゃ…ん?ー
途切れ途切れになつきの声が心の中に響いた。
ーなつき?今どこに居るの?ー
あたしも、心で呼びかける。
ーえっ えっ? 本当にユウカちゃん!?なんで えっ? じゃなかったわよね…後で聞かせてもらうとして…私が今いる所は、多分上から5階目の階で薄い霧が広まっているとこ…それで一番奥の大きい部屋の中にい…る…ー
ースグいく!!ー
そこで魔法は切れてしまった。
薄い霧が広まっている階?
ここ?

あたしが数分前考えたことは、近くに居る人同士だったらテレパシーを飛ばすことができるってシルアが言っていたからやってみたの、そしたらやっぱりなつきは、近くに居ることがわかったし、なつきもあたしがお城の中に居るってことがわかった。
「よっし!!行くか!!
一番奥の大きな部屋か…」
あたしは、ドアの鍵をといて外に出ようとドアを開けた。
でも…
そこには、ちいさな女と子が立っていた…
「えっ?」
あたしがヤバイと思って固まっていると、その女の子は、あたしを見て大きく見開いていた目を細めて
「どうも」
っと笑った。
「えっ?」
この子誰かに似てるような…
「奇遇ですね、こんなとこでお会いするとは…」
長い黄緑色の髪の女の子は、あたしを見上げてそう言った。
「えっと…」
「何ですか?それよりもユウカさんは、もう知ってますよね?」
「えっ?」
「皆さんの居場所です。」
「うん… 知ってるけど。」
「なら、早く行きましょう 
みなさんが危なくならない内に。」
「どう言うこと?
あと…あなた誰?」
「えっ?
あっ!!覚えていませんか…
りんかです。」
あたしは、誰だったか思いだせず混乱していた。
それを見かねたりんかちゃんと言う子は、
「あの…グリーネのお城のプリンセスなんですが…」
「あっ!!まゆかのいとこの!?」
「はい。」
やばいプリンセスの顔と名前忘れてたなんてママに知られたら、叱られる…
「ユウカさんは、どうしてここに?
皆さんを助けに…ですよね?」
「うん!!りんかちゃんはなんで?」
「私もですが… 色々と手こずっちゃって…」
そう言ってアハハと小さく笑うりんかちゃん。
「あのボタンの隠し扉のやつ!?」
「はい… 2分かかっちゃいました。」
2分!?たったの…
「すごいねー
あたしなんか10分以上かかった上、人に教えてもらってからようやくわかったんだー」
あたしがそう言うとりんかちゃんは、険しい顔つきになり、
「誰ですかそれ?」
っと聞いてきた、
「えっ?さぁ…
あっ!!でもりんかちゃんも手こずっちゃったんだ…
なんか、あおさちゃんは、テレポーテーションで城の中に入ってってズルいよね〜」
りんかちゃんの顔から血の気が引いていくのがよくわかった、
「あおさ?あおさにあったんですか!?」
「えっ? うん…」
「…」
「りんかちゃん?」
「ユウカさん早く行きましょう。」
そう言うとりんかちゃんは、あたしの手おとって走り出した。
「ちょっ!!りんかちゃん気づかれちゃうよ!!」
りんかちゃんは、首をあたしの方に向けて
「もう気付かれています!!!」
っと叫んだ、
そして一番奥の扉を躊躇なく勢いよく開いた
バンッッッ
扉の音が辺りにこだまする。