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第五話　〜やってきました花の都！！〜

「うわぁーーーーーーーーー」
あたしとなつきが声をあげる。
「「きれーい」」
馬車から見える景色は、赤、青、黄色、水色、ピンク、紫にオレンジに白！！
「グリーネって上空からみたらとても綺麗なのね〜」
なつきが窓に張り付いて眼下の景色を見ている。
「あれって、全部花？」
「そうよ〜　綺麗でしょ？」
「「うんうん！！」」
「グリーネの国の人は、お花から魔法力を貰っているっと言っても過言じゃないんですよ。」
「へぇー」
「あっ！！ほら！！あそこ見てください」
りんかちゃんが指差した先は、ひときわにぎやかに花がならんでいる所だった。
「あそこが【フローラルインスピション通り】ですよ！！」
「わー　もう飾り付けとかしてるんだ！！」
「楽しみだね〜」
「「「うん　うん！！」」」
「ちょっとー　あんたも何か言いなさいよ！！」
「はぁー？　お前ちょっとは、黙れ！！」
「何ですってぇー」
「はいはいストップ！！」
いつものように、なつきに止められたところで丁度フローラルインスピション通りの真上に馬車がさしかかった。
「きれ〜」
「ほら！！あおいも見なよ！！」
あおいは、面倒くさそうに立ち上がると窓の外を覗いた。
「まぁ　いつ見ても綺麗なんじゃねーの？　なぁ　りんか？」
「はい、そうですね〜　来年は、もっと綺麗なのを望みますけどね…」
「りんかちゃんとあおいってまさかの友達！？」
「友達？　ああ　親同士が仲良くてよくお城の集まりとかで一緒になるんだよな」
「はい、だから去年も花のカーニバルをお母様と見に来ていらしたんですよね？」
「ああ」
「だから、景色見なかったんだ！！」
「私なんかグリーネに初めて来たのに〜」
「あたしは、ママのつきそいで3回ぐらい？よく覚えてないけど…」
「そうなんですか？グリーネはとても良いところですよ　ねっ！まゆかさん！！」
「うん…」
「どしたのまゆか〜？」
あたしがそう言うとなつきが急にあたしの腕を引っ張って
「まゆちゃん、りんかちゃんとあおいが仲良いから落ち込んでるのよ！！」
っと小声で伝えてきた
(ゲゲゲーーーーーーーーー)
「ユウカちゃん何か言って！！」
そう言われてもなつきさん…
「あー　今日はいい天気でよかったねぇー」
「何だ？いきなり…」
「いや、アハハハハハ」
「えっと、ユウカちゃんは、楽しみ過ぎて浮かれてるのよ！！ね！！」
「うっ うん！！」
「確かにさっきからうるせーもんな…」
「うんうん…ってオイ！！」
「まぁまぁ　いいから…」
「あっ！！グリーネのお城が見えてきましたよ！！」
「えっ！！本当！！」
あたしは、窓から身をのりだし必死に見ようとする、すると遠くの山に屋根と扉が緑で壁が白い大きい建物が見えた。
「かわいい〜」
「そうですか？」
あたしは、風で揺れる髪を押さえながらお城を見た
見れば見るほど綺麗だな〜
あんなとこに泊まれるなんてあたしって　ラッキーーーーーーー
そんなことを思って浮かれていたのに
あおいの
「何回か泊まったことあるけどものすごい綺麗だったよな〜お前汚すなよ！！」
の一言で馬車の中は、一気に凍り付いた
(何回も、泊まったことあるとか)
まゆかの前で言うなよ、ボケーーーーーーーーーーーーーーーーーー
byユウカとなつきの心の叫び