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- Re: 魔法学校へようこそ!! 〜ユウカと花の都〜 ( No.60 )
- 日時: 2011/07/18 17:10
- 名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)
第八話 〜花の精の祟り!?〜
「うわーーーーーー」
「ユウカ黙れ!!」
あたしは、豪華な食事を目の前に思わず声をあげてしまった。
あの後あおいに起こされたあたし達は、今こうして食堂に居るわけで…
(まぁ、あたしはもともと起きてたんだけどね…)
「だって、美味しそうじゃん!!」
「だからって、でかい声だすな!!」
「だってーー」
「アハハハ、ユウカちゃんらしいわね」
「なつき〜」
「さぁ、お料理を食べましょうか」
「わーーい」
「いただきます。」
パクッ
あたしは、次々に料理を口の中に入れていく
「おい!!」
「何?あおい?あたし今忙しいんだけど!!」
「食べる事がかぁー?
もっと上品に食べろ!!」
「うるさいわねー」
「二人共、食事中だから、静かにしましょ…」
「はーい」
あたしは、あおいを睨み付けるとフンッとそっぽを向いた
ーー20分後ーー
「お腹いっぱいー」
「そりゃ、あんだけ食べれば十分だろ」
「美味しかったわね〜」
「ごちそうさまでした。
ほらみなさんも、ごちそうさまをちゃんとしないと」
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした…」
「あれ!? まゆかほとんど食べてなくない!?」
「えっ… わたしは、あんまりお腹空いてないから…」
「ふーん…」
「じゃあ、明日は早いですからみなさん今日は、早めに寝てくださいね」
「はーい」
あたしは、階段をあがってりんかちゃんの部屋の前まで来た。
「なつき…」
「何?ユウカちゃん?」
「あたしさっき寝たばっかだけど眠れるかな〜?」
「えっ?さぁ…?」
なつきがそう言い終わった時に階段から影が延びてきて
「でも、花のカーニバルが始まる前の日の朝に起きていた者は花の精の祟りがあるとかいいますねぇ…」
「えっ?」
あたしは、驚いて声のした方を見た。
「りんかちゃん…」
電気がついていないせいで余計怖く感じる。
「それ本当なの?」
「はい…」
りんかちゃんは、とても冗談を言っているようではなかった。
まるで祟りにあった人を知っているような、そんな感じがした…
「でも、前の日って明日の事でしよ!!今日は、安心して寝れるじゃん!!」
あたしがそう言うとりんかちゃんは、下からすくいあげるような目付きで
「ユウカさん… 知ってましたか?あと数時間で“前の日の朝”になるんですよ?」
「どう言う意味?」
「あと数時間で日付が変わると言うことです…」
「…」
「気おつけてくださいね…」
そう言うとりんかちゃんは、階段を降りて行ってしまった。
「だ…大丈夫よユウカちゃん…」
固まってるあたしになつきは、そう言った。
「じゃあ、おやすみなさい…」
「おやすみ…」
なつきが隣の部屋に入っていき、あたしもりんかちゃんの部屋に入った。
ちらっと時計を見てみる、
9:15
まだ、後3時間ぐらいあるじゃん…
逆に言うと後3時間しかないんだけどね…
あたしは、ふと自分だけ歯みがきをしていない事に気付いた。
「確か洗面所は、食堂に行く途中にあったはず…」
あたしは、急いで部屋から出ると洗面所に急いだ。
洗面所のドアを開け中に入ろうとすると
「ゲッ…」
「何だよ、お前何しにきたんだよ!?」
っと嫌味な声が聞こえてきた
「あたしは、歯みがきをしにきたのよ!!あおいこそ何してんのよ!!」
「俺も歯みがきしてんだよ!!」
「…」
あたしは、歯ブラシを濡らして歯みがき粉をつけると歯をみがいた。
シーーーーーーーーーーーン
「…」
「…」
気まずい…
まぁ、歯みがきしてるから喋れないんだけどね…
ー 祟り ー
ヒョエーー
そう言えば祟りの事忘れてたー
「あおい、花の精の祟りって知ってる?」
あおいは、歯みがき粉をはいたあと、
「祟り?」
っと聞き返してきた、
「いや、何か後3時間後ぐらいに寝てないと祟りがあるんだって…」
「ふーん」
ジャーーーーーー
あおいは、口をゆすぐと
「知ってるけど…」
っと意外な返事が返ってきた
「知ってるの!!」
「うっわ きたねーな
歯みがき粉がこっちに飛んできたじゃねーか!!」
あたしは、急いで口を洗うと
「何で知ってるの?」
っと聞いた
「何で、って言われてもなー
知ってるもんは知ってんだよ」
「どーしよ、あたし祟りにあうかも…」
「眠れねーって事?」
「うん…」
「まぁ 大丈夫だろカーニバルに出れば何ともないんだから」
「えっ!? そうなの?」
「確か、そんな事言ってた気がするけど」
誰が!?って言うのは置いといてー
「よかったー」
「第一 祟り何てねぇーよ」
「でも、りんかちゃんが…」
「ああ… アイツは、色々あって祟りを信じてるんだよ」
「ふ〜ん でも、よかったー」
「あれは、祟りじゃなくて人の仕業なのにな…」
「えっ?」
「いや、何でもねぇーよ…」
「つーか そんなに怖いんなら早く寝ろ!!」
「そうだ!! 早く寝ないと」
あたしとあおいは、洗面所を出て階段をあがろうとしたらどこかから声が聞こえてきた。
『今年は、誰が祟りにあうのかな…』
『大丈夫だよ、きっとここ5年は、祟り何か起こらなかったじゃん…』
『でも、ありさは…』
『もう、昔の話だよ…やめようこの話…』
『そうだね…』
この声誰の声
『ありさ』って誰?
「月が赤いな…」
あおいの一言で我にかえったあたしは、窓の外を見てみた。
赤い月がちょうどこの城の真上に見える
『あの年も、こんな赤い月の日だったな… 嫌な予感がする…』
何この声、なんか今頭の中に聞こえてきたような…
あたしは、あおいの方を見てみた。
あおいは、黙って月の方を見ていたその瞳に、月が映り赤く輝いている。
「早くねよーぜユウカ」
「うん…」
あたしは、りんかちゃんの部屋に入った、まゆかもりんかちゃんもまだあがってきていなかった。
もしかして、さっき話してたのってまゆかとりんかちゃん…
あおいも、何か知ってるのかな…
『ありさ』を…