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　　　第10話



「優花姉、咲、最近、優しい。」


「桃子もそう思う？」


　咲は最近明るくて、それで、まえより優しくなった。



　友達は相変わらず少ないけど


　　でも、空と、なんか仲良くなってる気がする。



「桃子、知ってる？今日新しい子が来るんだよ？」



「最近、日本、荒れてる？」



「そーね・・・まぁ、あってみればわかるよ？」



　　


　　　　桃子もよく知ってる人だもん







　　　そんな話をしていると玄関の前でキキッと音を立てて


　　　黒い車が止まった。



　　　ああ。。。




「ほら、お迎えするよ？」




　　　あたしたちは靴を履くと大急ぎで外へ出た。




　　　玄関の前には清楚な服を着た痩せた女の子



　　　間違いない


　　

「美央、おかえり！」



　　　
　　　　そういうと、美央は顔を上げた




「優花姉…さん」



　　　　
　　　　桃子は驚いた表情で口をあんぐりとあけていた。



　　　　桃子は覚えてるんだろう…この子の事。




　　　　駆け出すあたし、逃げる、美央。




「なんで逃げるウうううううう！？！？」




「ごめんなさああああああい!!!」





　　　　　涙目で逃げる美央



　　　　　あああああ・・・




続く