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Re: ♭青春Brass band # ( No.19 )
日時: 2011/06/27 20:45
名前: Meika ◆sda4evvVKg (ID: EbMOb6mj)
参照: http://alford.concert-inc.com/data/image/trumpet/tr-200_2000.jpg


【Story06*基礎】



 「今日は初基礎だよね、楽器を吹く前には必ず基礎を1時間やるの」

  どんな基礎だろう・・・

 「まず、5週走って、腹筋30回そして楽器のチューニング」
 「はい、」


 腹筋30回・・・・・・楽勝だ。
 チューニング??ってなんだろう、


 「チューニングって言うのは音を合わせたり、出したりすること」
 「そうなんですか」


 突然、先輩は思いついたような顔をした


 「8月10日にコンクールがあるんだけど、出れる人と
  出れない人がいるの、要するに先生に選抜されちゃうわけ。」

 「先輩は出たことあるんですか?」
 

 先輩はいきなり悲しい顔をした。
 

 「去年は丁度当日におじいちゃんが亡くなって出れなかったの」
 「・・・・そうなんですか」


 しばらくの束の沈黙が広がった。

 「お花の水やりで遅れました」
 沈黙の渦のなかに大野先輩が来た、


 「あ!抹花、いいとこに来たね」
 「はい?」
 「栞ちゃんと一緒に5週ランニングしてあげて」


 「了解です、」


 走る場所は学校の廊下、
 グラウンドは野球部が使っている。そして体育館は
 バレー部やバドミントン部やバスケ部が使用しているため
 吹奏楽部は廊下でのランニングとなる。


 「廊下って結構いいとこだよね?」
 「そ、そうですね」

 私は苦笑した。

 「あわせなくてもいいのに〜」

 と大野先輩は笑った。


 ゆっくり、ゆっくりと5週を走り終わり
 音楽室へ戻った。


 「2人ともお帰り、遅かったね」
 「はい、ゆっくり走ってました」
 「それじゃあ、腹筋30回!!抹花は栞ちゃんの足おさえてあげて」

 
 腹筋はよく筋トレでやっていた
 「栞ちゃん腹筋早いし上手だね・・・!」
 「筋トレでよくやっていたので・・」


 30回はあっという間に終わった。

 
 次は楽器のチューニングだ