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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.13 )
- 日時: 2011/07/10 21:28
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
第2章 逃げ場
その日はいつもと変わらない朝。
・・・だと、私は思っていた。
初めだけ。
朝、何か話していた紗和と莉子は、私を見かけると、
「おはよ、佳子」
「おはよおーー!佳子ー!」
教室に入るなり、紗和と莉子は挨拶をしてくれた。
「おはよっ」
そう返すと、2人はまた何か話し始めた。
「誰だと思うー?」
「さあ〜?----- の好きな人だからー・・・」
2人の間に入れないほどの盛り上がりように、「何の話?」と聞くこともできず、私はそのまま通り過ぎて行った。
しかし、私もこの会話が気にならないわけじゃなく、
「桐原君達、教えてよーっ」
桐原君に何か話しかける2人の様子が気になる。
----------- ああ、そっか。
莉子って桐原君が好きなんだっけ。
頭でそんな事考えながら、結構慌ててる私。
--------------あの人たち、仲良すぎない?
友達に嫉妬してる自分がすごく嫌になる。
だけど、心のモヤモヤは取れずに、1時間目になろうとしていた。
1時間目の理科で、理科室に移動していた私達のクラスは、いつもより騒がしく感じた。
・・・・私だけ?
「だーかーら!早く教えてってばぁ!」
-----------何の話かも分からない。
なのに凄くイライラする。
「----------私、プリント取って来なくっちゃ」
立ち上がり、私は逃げるように理科室を飛び出した。
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