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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.23 )
- 日時: 2011/08/19 15:06
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
9
結局、何も分からなかった。
分かったのは、「桐原君が好き」
という感情だけ。
他は何にも----------------
分からないんじゃない。
分かりたくないの。
だから、何も考えないように、ずっと勉強。
勉強、勉強。
でも、頭から離れず、勉強は手に付かなかった。
日を追うごとに、私達は少しだけ部活で話すようになった。
桐原君に会いたい気持ちが増した。
それから1週間ほどが経ち、陸上部は2日間の盆休みへ入った。
クラスの誰にも会わなかった。
だからかな?
明日の登校日が待ち遠しい。
桐原君に会えるのが嬉しい。
そして、溜まってた宿題を終わらせ、明日が近くなった気がしてなんだか嬉しかった。
・・・あれ?
読書感想文って明日提出だっけ?
気になって、莉子や紗和に聞こうと電話したけど、出なかった。
同じ部の子も出ないとか、分からないとかで、女子からは1人も情報がつかめなかった。
後は男子しか居ないかあ・・・
でも、ちょっと男子に電話っていうのも・・・ねえ?
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「桐原君に電話したら?」
・・・ちょ、え、お母様、今何て!?
「なんで?こんな数多い男子から桐原君・・・?」
「イケメンだし、お母さんのお気に入りだし」
ニコニコしながら母は言った。
そして、緊張で汗のでる手で、桐原君の家の電話番号をおした。
プルルルルル・・・
プルルルルルルルルル・・・
コールが何度か鳴って、
「はい、もしもし」
・・・・・出た。
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