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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.24 )
- 日時: 2011/08/19 15:12
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
10
「あ、あの、桐原君?」
って私、この家の家族は皆桐原君だろっ!
「うん、そうだよ、」
「私!佳子!」
「ああ、どうしたの?」
桐原君の声は普通と変わらなかった。
穏やかで、優しい声。
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「分からない」
・・・そうですか。
そして沈黙が始まった。
15秒くらいだっただろうか?
「あ、の、じゃあ私、他の人に聞いてみるね」
「うん、分かった」
「バイバイ」
「うん、じゃあね」
そうして電話は終わった。
・・・・ヤバい。
私の赤面は止まらず、母に合わせる顔が無かった。
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登校日だ。
桐原君にお礼・・・言わなきゃな。
でも、いくら待っても桐原君は学校に来なかった。
先生が言うには「病院へ行った」らしい。
あーあ。
会えると思ったのにな。
残念・・・。
「ねえ莉子」
「んー?」
「あんた彼女でしょ。何か知らないの?」
「え?ああ、桐原君、頭打ったんだってー」
「そうなの!?」
「うん、でもそんな深傷じゃないし、明日の部活は来れるってさ」
そうだったんだ・・・。
流石彼女はなんでも知ってるんだなあ・・・。
少し、私は胸が締め付けられた気分になった。
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