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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.28 )
- 日時: 2011/08/29 21:32
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
2
「コロッケでいい?」
「俺は何でもいいよ」
ドキッ。
「俺」とか言うな・・・!可愛い顔して!
ギャップが反則すぎるんだよ!
「じゃ、じゃあ決定ね!班長が認めたし、誰の反論も認めん」
「でもあいつ、湯豆腐が良いって言ってるよ」
「認めん」
湯豆腐って、どんだけ昭和なんだあいつは・・・
あいつっていうのは、もう1人の班員、男子。
「あとはデザートかあ」
絶対私、足引っ張らないようにしなくちゃ。
ここで失敗したら私、出来ない人って思われてしまうもん。
そんなの絶対いやだ。
から、デザートは他の人に任せようかなって思ってた。
デザート・・何にするんだろ?
ま、いっか。
それにしても、コロッケって冗談で言ったのに、まさか賛成するとは・・・
莉子も桐原君も恐ろしいなー。
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それから、帰りのHRをするために、私は準備へ行った。
この後、切ない思いをするとは知らずに----。
鞄に教科書を全部入れて、机の横に置いてた時。
スッ---と桐原君の鞄が私の鞄の隣に置かれた。
---------------あ。
当たってる。
鞄同士が・・・
かすれじゃなくて、完璧にあたって-----------
・・・そっか。
こんなことに意識してるのなんて、どうせ私だけ。
桐原君はそんなこと考えないで鞄を置いたんだから。
そう、私だけ---------。
馬鹿みたい。
こんなに意識して。
何思っても、私がどんなに思っても、
莉子と桐原君には関係ない。
そんなの-------
分かってるのに。
滲みそうな涙を、HR中ずっとこらえた。
帰ったら私、
止まらないかも--------。
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