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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.31 )
- 日時: 2011/09/03 07:20
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
3
まあ、結局帰っても涙が出る事は無かった。
溜まっても、流れない。
これは私のどういう気持ちを表してるのか、よく分からなかった。
次の日の1時間目。
「・・・やば」
ついに、やってしまった!
教科書を忘れてしまった・・!
夏休みあけて初の忘れもの。
私一人じゃないから・・・大丈夫なのかもだけど・・・。
先生にこめかみを思いっきり叩かれて席に着く。
これは国語の先生がいつもやる事。
まあ、怒られるよりこっちのが良いんだけどさ・・・。
「うー・・・痛い・・」
まだズキズキ痛むこめかみを手で押さえる。
あ、教科書見せて貰わなきゃ。
そう思って、わたしは後ろの席の女子を見る。
「あ、ゴメン、私も忘れちゃったんだ」
嘘だろ!?
前の人に見せて貰うのはなんか失礼だし・・・
前の人が後ろ向かないといけないからね。
だとしたらあとは隣か・・・
って隣って桐原君だし!
・・・・・
仕方ないか。
とか言いつつ本当は嬉しかったり。
私達は机をぴったりくっつけて、教科書を見た。
うわあ・・・めっちゃ恥ずかしい・・・
全神経が右隣に行く。
やっぱ桐原君は何も思ってない。
そんなの分かってるけど。
私がこんなに意識してるんだから
少しは気付いてよ。
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