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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.35 )
- 日時: 2011/09/04 12:20
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
5
休み時間、莉子にに呼び出された私は、何だろう、と向かった。
「呼び出して、どうしたの?」
「佳子・・・来てくれたのー!?」
「いや、普通来るでしょ」
「来ないかと思ったーーー!」
信用されてないみたいな言い方をされた私は、むすっとしながら「で、何?」と聞いた。
「紗和がさ、桐原君を好きって言ったじゃん?」
「え?うん」
「あれ、実は本当でさ・・・」
私は、凍りつきそうな口を精一杯動かして、「そうなんだ」と言う。
「で、紗和がたまに桐原君とイチャイチャしてんじゃん?」
確かに、それは私も見た事がある。
その度、傷ついていた。
「だから、私嫌なんだ」
やっぱり、莉子は桐原君を好きだった。
「でさ、紗和が相野君と別れないように、協力してくれない?」
・・・それはつまり。
「要するに、莉子と桐原君が上手くいくように協力ってこと?」
「まあ、ある意味そういう事」
・・・無理だ。
そんなことしたら泣きそうな毎日を送るにきまってる。
私に限界が来るにきまってる。
でも、断ってどうするの?
ここで断っても、ばれてしまうだけ。
決めたんだから。
誰の力も借りずに好きでいるって。
だから、
「良いよ」
そう言ってしまったんだ。
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