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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.38 )
- 日時: 2011/09/08 17:51
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
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自分でもヘタに笑ってるなって分かった。
それぐらい、傷ついた。
そんな私に気付かない様子で、莉子は話を続ける。
「でさ、紗和は疲れたって言ったけど、本当は桐原君が好きになったから別れるって言ってー」
その一言に、私はものすごく吃驚した。
「その話、詳しく聞かせて」
自分があとで後悔する。
それを分かってる上で私は言った。
「ど・・どうしたの?」
「あ・・・いや、なんか気になって」
「良いよ? あのね・・・」
口を開いて莉子は、その話をしてくれた。
紗和は莉子の事も思って、桐原君を最初は好きじゃなかった。
忘れるために相野くんと付き合った。
はじめは本当に相野君を好きだったけど、やっぱり桐原君を・・・
好きになってる自分が居た。
ああ。紗和って・・・
ほんと私と同じ。
忘れたいのに忘れられない。
やっぱり、好きな人は好きで、
諦めたくても、諦められない。
だって、人の気持ちは何かない限り動かないでしょう?
莉子は、泣きながら話した。
涙の量は、好きの数を表してるようだった。
「ごめん、莉子」
「なんで佳子が謝るのさ〜・・・うっ」
「なっ・・・泣かないでよ〜!!」
私は貰い泣きだって言って目に涙を浮かべた。
本当は、苦しくて泣いていたのに。
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