コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 好きになったら・・・ ( No.41 )
日時: 2011/09/10 20:01
名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)



消したいのに、消えてほしくない思いがある。
そんな事を思うようになるって言うのは、私は欲張りになってきてるんだろうか?

わからない。
桐原君をもっと知りたいはずなのに、自分の事すら分からない。


そんな中途半端だからいけなかったのかな。
忘れてた人が、動き出した。

未希ちゃんだ。
未希ちゃんは、最近アピールを始めてきていた。
それと共に笑う、君の声。
「嫌いだったんじゃないのかよ」
そう呟いた私の声は、笑い声で掻き消されてしまった。

莉子も紗和も、後ろに居るから、顔が見えないけど。
私今きっと、2人と同じ顔してる。

気付けば、未希ちゃんは授業が終わるたび、桐原君の方向に体ごと向けていた。
「気持ち悪いね」
美織ちゃんが後ろで言う。
「え?あ、未希ちゃんでしょ」
「どうかしてるわ」
2人でチラチラ見ながら、愚痴を言い合う。
別に聞かれてたって構わない。


だって、仕方ないでしょう?
悪いのは自分。

そんな事を思ってる自分は、やっぱり悪い子だと確信してしまった。
それでも良いよ。
だから、もうこれ以上近づかないでよ。

私達の思いが、重なる事は有り得ない。
だけど、嫉妬してしまう自分が居るのは


どうして?