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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.44 )
- 日時: 2011/09/18 23:28
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
8
それから、「莉子の協力」が1つ追加された。
私と美織で、桐原君に2つの事を聞かなきゃいけない。
無理矢理聞けって言われたんじゃない。
私が知りたい事。
「莉子のことを今も好きか」
「未希ちゃんについてどう思うか」
この2つ。
美織はどうだか、私は気になっていた。
特に2番目。
放課後、私と美織は桐原君を呼びとめた。
「桐原君っ」
ふと振り返った顔に・・・胸がどうにかなりそうな・・感じ。
「何?」
目を開いて聞く姿に、
「あ、あのさ」
私は口を開いた。
「あ・・・あのー・・美織、言って!」
「うん」
そういうと美織は普通にさらっと桐原君に聞いていた。
「あ〜・・・」
と言うと、桐原君はコメントなしで部室へと向かってしまった。
「ちょ、ちょっと!」
追う私達。
逃げる桐原君。
しつこいって嫌われるかもしれない。
それでも良い。
知りたかった。
「桐原君!・・・あと1つ、あるんだけど」
そう言って私達は2つとも話し終わった。
「あしたの昼休みまでに聞くから」
*********************
次の日。
莉子が熱でダウンして早退。
家庭科班は女子が私一人になってしまった。
まあ、それもチャンスの1つ?って事で!
「で、昨日の事!応えてほしいんだけど」
「え、もう!?」
「もうって、今5時間目だし。ほんとは昼休みまでだったでしょーが!」
「う〜ん・・・じゃあ分かった」
「ほんと!?」
子どものように食い入る私を見て、桐原君は少しくすっと笑った。
私がこの事を聞いたのは、賭けである。
その「賭け」が、吉と出るか、凶と出るか?
それはこれからの桐原君の第一声で分かってしまう事なんだ。
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