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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.45 )
- 日時: 2011/09/18 23:53
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
9
「まず、1つ」
「うん」
言葉・・・と言うか文字の1つ1つが、すごく優しい声。
ちょっとハスキーなのは、部活で枯れたせいだろうか。
っておい!私!
こんなときに何を考えてるのっ!ばか!
我に返り、桐原君の声を確かめる。
「未希さんの方はさ」
・・・そっちから?
「隣の席だから話してるだけで、好きではないよ」
安心と共に私は思った。
--------------------どうして?
私だって隣じゃん。
隣であることに変わりは無いのに、なんでそんな違うの?
なんで未希ちゃんにばっかり笑顔を見せるの?
私と未希ちゃんじゃ、何が違うの?
だんだんと押し寄せてくる疑問の波。
「もう、片方は?」
さっきとは明らかに違うテンションで聞く。
「・・・えと、調整中?」
・・はい?
何の調整?
気持ちか何かの?
やはり湧いてくるのは溢れるほどの疑問ばかり。
「なーんのはーなし?」
紗和が間に入るようにやってくる。
「紗和!」
それから私と紗和と桐原君はちょくちょく話した。
そのせいで、こんなになってしまうだなんて。
「もー・・・来週になってほしくないー」
「何で?」
「ほら、この前席替えしたじゃん?あの席になるんだよー」
そう、私達は最近席替えをして、来週からその席で過ごさないといけないらしい。
しかも、最悪な事に隣は、
彼氏。
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