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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.48 )
- 日時: 2011/09/20 19:53
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
10
そしてついにやってきた。
あの頃で言うと、「来週」。
今でいえば、「今週」。
まさかの彼氏と隣の席。
「良かったなー、春瀬」
周りに茶化されて嫌な気持ちになる。
私が好きなのは・・・桐原君なのに。
最近、相野君と莉子と私の3人で、人間観察を始めた。
・・・・・・未希ちゃんの。
休み時間になると、隣だった桐原君の方向、左を向くのが、席を変えても変わらないほど「癖」になっていた。
「おかしいな、私」
そこまで嫉妬するとか、どんだけだよ。
でも、1番問題なのは・・・今の席。
君の横顔だって、いつでも見れる位置に居た。
それが、当たり前になりすぎてた。
だからかな。
君の横顔は今、彼氏の横顔に変わっちゃったよ・・・。
「春瀬の彼氏、春瀬の事迷惑だと思ってんじゃねえ?」
クラスの男子にもそう言われて、私は驚愕していた。
迷、惑?
私だって迷惑だよ?
私は別にもう彼氏の事好きじゃないし。
自分の事まだ好きだって思ってんの?
有り得ない。
関係無い人にもそう言われて、ますます今の席が腹立たしくなった。
もう君と繋がりはない。
今まで隣の席でそれが普通で、当たり前で。
って、また同じこと考えてる!
「最悪だぁ・・・」
ついつい口に出しちゃう言葉。
元の席に戻れる教科が、1つでもあったら。
でもその思いは、届く事は無かった。
話せない。
きっかけもないのにどうやって話せばいいの?
空しい事が続く毎日。
私は・・・ぼろぼろになってしまいそうだ。
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