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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.72 )
- 日時: 2011/10/17 07:19
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
6
ポン。
美織が背中をたたく。
「居るんだから、頑張りなよ!」
私は、コクンと頷いて、気合を入れる。
ビリはいや。
絶対に、上位で走らなきゃ、恥ずかしい思いをしてしまう。
* * *
やばーい!
下から2番目という状況を走る私は、ちょいちょいペースを上げて行くものの、・・・やっぱキツイ。
「はあ・・・」
結局、下から2番目、かあ。
仕方ないよ!
私、短距離専門だし。
と、言ってしまったら現実逃避になっちゃいますが。
「美織は早いね、やっぱ」
「アタシ?遅いよ、まだまだ!」
そんなことないでしょ。
美織が遅かったらどんだけ私遅いんだ。
「ねえ、莉子…」
「ん?」
「本当に、桐原君の事、もう好きじゃない?」
「うん、むしろ、今最高に佳子は趣味が悪いと思ってる」
「そっか」
「てか私は、佳子の事応援してるんだから、さ!」
「うん。ありがとう」
ほっとした。
連休明けになったら、また普通に、桐原君と話したい。
家庭科の授業もあるし。
未希ちゃんには、負けたくない。
私の意志は、強かった。
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