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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.73 )
- 日時: 2011/10/18 19:00
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
7
次の日。
「ねえ、誰?」
後ろから聞きなれた声がする。
「私?私は佳子だよ」
「いや、そうじゃなくてね」
桐原君は私に話しかけていた。
「相野に聞いてみてよ」
「あ、うん」
「相野君、桐原君に何吹きこんだの?」
「あー、気を付けろって言ったら、何が?って言われて」
「え、、、、気を付けろって、未希ちゃんの事?」
「そうそう」
そういうことか。
「桐原くーん」
「はい??」
「誰だと思う?」
これは面白い。
いじるのが楽しい!!
「え?何が?」
「へへへー、桐原君が危ない人」
「え?俺が危ない?え、誰?」
口が裂けてもその人の名前は言えないけど、それが逆に面白い。
「まあ、日常を振り返れば分かるよっ」
ニコニコ(と言うよりニヤニヤ)しながら私は去った。
ら。
「ねえ、佳子ちゃん」
「え?うん、何?」
「さっき桐原君と何話してたの?」
半笑い、と言っても明らかに作り上げた表情で未希ちゃんは問う。
「えっと、うん、教えない」
「えー?何で?」
「えへへ、まあ、とにかく話してたわけよ」
「それだけは・・・知りたいの!」
「言えませーん」
「そっかあ〜」
背筋が凍りつきそうだった。
まさかそこまで・・・聞く?
怖い。
人の独占欲って、ほんと怖い。
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