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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.77 )
- 日時: 2011/10/22 06:53
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
9
それから4人で数枚書いて。
スッ------------。
「じゃあ、俺合唱コンクールね」
と、桐原君。
ええええ!?
それ私が狙ってたやつじゃん!
「ず、ずるい!私も書きたいー!」
「いや、俺が書く」
「ううううう・・・コンクールだけ!」
「それ一番良いとこじゃん」
桐原君は笑いながら言う。
あ・・・・笑った。
どうしよう・・・
「分かった、よ」
諦めた。
これ以上君の顔を、いや、目を見る事が出来ないと思ったから。
************
「はい、お疲れ様でしたーっ」
「お疲れ様でしたーっ」
「明日は、河合さんと春瀬さんは大会で来れないわね、男子2人で頑張りなさい」
「はい」
「昼休みやる?」
「そうだね」
************
翌日。
大会が早く終わって、私達はまた生徒会に行くことにした。
んだけど。
「なんで美織もいるわけ」
「だってアタシ、佳子と桐原君のラブっぷり見たいなーって思って」
語尾に音符を付けるように美織は言う。
なんなの、この人は…
別に、ラブしてないから!
「まあいっか」
「まあまあ、アタシ別に見てるだけだもん、ね?邪魔はしないよ」
「うん、だから、美織なら良いって」
「ありがとーっ」
そうして私達4人、いや、美織含め5人は、昨日の作業を繰り返していた。
「今日俺ら昼休みにけっこうやったから、あと2枚だけなんだけど」
「桜庭文句ばっか言ったよね」
------------え?
桜庭、って、未希ちゃんもここに来たの?
「だよね、俺も泣きたいくらい細かく注意されて」
想像がつく。
その光景を振り払うように、押し寄せてくる不安の波。
私が居ないところを、狙ってたの?
その場に居るのが辛かった。
でも、耐えなきゃ。
耐え抜かなきゃ、駄目。
何でだろう。
近づこうとしてたのに。
なんでこんな、離れてしまったのかな。
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