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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになったら・・・ ( No.78 )
- 日時: 2011/10/23 21:05
- 名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)
10
「そんな事があったんだぁ」
紗和がこっちを見ながら。
「うん、でさあ・・・ああ!もう嫌だぁああ」
「まあまあ、落ち付いて。佳子のことどう思ってるか聞いてみよっか?」
「・・・誰によ」
「桐原君に決まってるじゃん」
「え、でもさあ」
「何さ」
「聞いたら好きってバレない?」
「だから遠回しに聞けばいいんだよ、ねっ?」
「うん・・・」
なんだか物事が勝手に進んでついていけなかった。
だから適当に「うん」って。
***************
「かーこ!」
「紗和、どうした?」
「知りたいでしょ?ねえ、知りたいでしょ!分かってるんだから!教えてあげる!結果!」
「えー・・・怖っ・・・」
「落ち着いた?良いか、言うぞ?」
「えー、あー、うん」
「えっとー、顔はどっちかと言えば可愛いでー、性格はいいだって!高評価だよ!やったね!」
「え、あ、うん」
平静を装った。
けど頭がおかしい。
可愛いって!性格良いって!
「どうした?暗いね?本当は嬉しいでしょ?」
「・・・うん」
「きゃあーっ、佳子かわいーーーーっ!」
だって可愛いって、可愛いっていわれたらそりゃあ・・・!
・・・・落ち付け。
落ち着くんだ!あくまでも「可愛い」はどっちかって言ったらだし!
言うほどじゃないし!妥協してるもん!
だから、うん、落ち付け。
って落ち着いてられるかっ!
脳内が戦ってる。
必死に現実と戦ってる!
どうしよう・・・
明日は文化祭。
身長順に並んで隣だから、話す機会は山ほどある!
だから、頑張らなきゃ!
そう思っていた時。
「どうしたの?」
聞き覚えのある声がした。
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