コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 好きになったら・・・ ( No.8 )
日時: 2011/06/25 16:06
名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)



「紗和?」
私が何度話しかけても返事をしない紗和に、
「さーわ」
4回目だ。もう4回も呼んでいる。

「・・・ん?佳子呼んだ?」
「返事遅っ」
「ごめーん」
笑いながら話す2人。

「あのさあ、宿学の事なんだけど」
「・・・宿学かあ」
未希ちゃんと相野君がカレー作りで同じ班であることの所為か、紗和は少し寂しそうだった。

「カレー、頑張ろうねっ」
私がにっこり笑うと、
「私は火おこしだけなんだけどね〜」
と、紗和が笑った。

「紗和は」
「ん?」
「相野君の事・・・好き?」
「・・・うん」
聞いてはいけなかったような気がしたのは、応えるまでに間があったから。

「未希ちゃんいても、諦めたりなんかしないよっ」
泣きそうな顔で笑って、そう言った紗和の笑顔は、無理しているようだった。