コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 好きになったら・・・ ( No.84 )
日時: 2011/10/29 13:01
名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)



私がくじを引く時は残り3枚だった。
私の後に引く人の中には未希ちゃんだっていた。
もう1人も桐原君の隣。
3枚の中で、私が引いたのだけは、桐原君と離れていて。
つまり。
あれ以外のどれかを引いてれば隣だった、って事・・・

あのくじを引かなければ。
あれ以外のどっちかを引いてれば。
私は・・・

泣きそうだった。
こんなに後悔するなんて。
馬鹿。最悪!
「何で…っ」
「佳子…元気出してよ?」
なんで?
何で私はいつもこんななの?
隣だって滅多に喋らない。
「・・・よろしく、春瀬です」
適当に挨拶。
「ああ・・・風見です」
もう嫌だ…。
こんなの嫌だ!

「あっ、佳子!」
「何?」
名案を思いついたような顔の紗和に問う。
「こっち相野君がいるでしょ?」
「ノロケですか」
紗和の隣は相野君。
叶っちゃってるじゃんー!
いいなー、ラブラブって!
「ノロケじゃなくって、ね?相野君の親友は?」
「桐原君」
「でしょ?つまり、桐原君はこっちに来やすいって事じゃん!」
「来やすい・・・?」
「うん、休み時間とか、いっつも相野君のトコいってるよ!それチャンスにしな!」
そっか!
紗和頭いい!
「ありがとう!」
「うん、頑張りなよっ!」
「うん・・・うんっ!」

最悪で最高の日。
そんな日になった今日。
でも幸せって、どこに隠れてるのか分からない。
だから、前を向いて歩くしかない。