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Re: アイドルですが何か? 1章1話 突然の知らせ  ( No.2 )
日時: 2011/11/06 15:22
名前: 凛華 (ID: P2y76W7r)

さやかside



6:00


早ッ

こんな早く起きちゃいましたさやかです


「あーああ」


大あくびしながら言ってスイマセン

こんな怠け者ですが

あたしには夢があります。 


将来は日本


いや 世界を魅了するアイドルになってみせます。


今は、アイドル……の卵ですが


でわ 学校に行くので失礼しまーす



「さやかーご飯よー」


下からお母さんが呼ぶ

「はーい」


あたしは今日の朝ごはんは何か

予想しながら階段を下りた


「ん?今日は目玉焼きかな?」


なぜなら

目玉焼きのいいにおいがするから!!


そしたらお母さんが


「さやか、今日`は`早いのね」


と言った……

「……」

それって

かなり、失礼じゃないのかと思いながら

目玉焼きを食べ始める


「ごちそーうさまでした」


かばんを持ち、芸能学校へ急ぐ

芸能学校にはとっても近いので5分でつく

あたしの教室は2年4組だ

ちなみに中学生だ


ガラガラ


「おはよー」

あたしが挨拶した相手は柊 亮太だ


「おーす」

隣の席の亮太は

イケメンの類に属してるので顔はかっこいい

そんな亮太とあたしは幼馴染だ

友達は皆亮太と幼馴染でいいなと言ってくる





まあ、実際あたしもそう思う

なんってたってあたしは亮太が好きだから

そして今日はいつもよりさらに

テンションが高い

何でかって? 

……教えない










嘘でーす

亮太にお昼一緒に食べよう

と誘われたからでごわす←


しかし、それが最悪な知らせだとは知らなかった…



そしてお昼

芸能学校は昼食はどこでも食べていいので

どこで食べるか

亮太に聞いてみた


「ねえ、亮太どこで食べるの?」

「あぁ なるべく人の来ないところ」


人の来ないところ?

どうしてだろう?

なんか嫌な予感がしてきた


ポン

亮太があたしにパンを投げてきた

食べ物をなげちゃいけないんだよって注意したいけど

亮太の真剣な顔を見たら

そんなこと言えなかった


「でさ 何で人のこないとこ?」


そう聞くのがやっとだった


「あのな、よく聞いてろよ」

「う、うん」

「実はな・・・俺カラフルって言うグループで
 デビューすることになったんだよ」


そのときの亮太の顔は希望でキラキラ輝いていた

そのときのあたしの顔は亮太の顔とは正反対で

喜ばないといけないのに……

おめでとって言わなきゃいけないのに

頭が真っ白でなにも浮かばない

でも、デビューしたらあんまり会えない

と言うことだけが浮かんでくる

あたしは無理矢理、笑顔をつくった


「えっホント おめでとう。よかったじゃん」


亮太に偽の笑顔がバレないか心配だった


「ありがとな」


しかし、最高の笑顔で亮太は言った

逆にあたしにはその笑顔が辛い

これ以上亮太といたら泣きそうだ

その願いを聞き取ったようにチャイムが鳴った


「じゃあ 教室帰ろう」


亮太がせっかく誘ってくれてるのに

あたしは


「ごめん次サボる 先生にうまくごまかしといて」


こんな言い方しか出来ない

「サボりかよ…分かった任せとけ じゃあな」


亮太が行っちゃった

あたしの涙は亮太がいなくなったすぐにこぼれ落ちた

その涙を振り払うように屋上に向かった——