PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: BAKU ─夢喰いたちの非日常─ ( No.4 )
- 日時: 2011/07/18 17:28
- 名前: 生死騎士 (ID: mk2uRK9M)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
「・・・・・・は?」
微妙な空気の中、やっと日本語一文字をつむぎだす。
すると彼は私の反応が気に食わなかったようで。
「いや、だから夢喰うの。ゆ、め、く、いの仕事してんだよ。」
と『夢喰い』という言葉を二回繰り返す。
「ごめん、分かんない・・・」
どうしても理解できないので、とりあえず誤ってみる。
部屋を重い沈黙が支配する。
秒針の音が異様に大きく感じられた。
春真くんはしばらく考え込むようにうな垂れてたけど、いきなりバッと立ち上がった。
「いいこと考えた。」
「え?」
彼は私の目の前にあぐらをかいて座りなおすと、目の前に人差し指を立てる。
「今日これから仕事仲間が集まるんだよ。だからお前、一緒に来い。」
・・・
・・・
うん、
「無理、かな?」
「何で!?」
ありえないと言う風に、彼はバンと床を叩いて身を乗り出す。
それを手で制止しながら、慎重に言葉を選び出す。
「だってとりあえず、春真くんと私は今朝会ったばっかりでしょ?それに夢喰いなんて聞いた事無いもん。」
これは世間の一般常識として、「知らない人には着いていかない」というものを小学校の時点で習っていると思う。
春真くんは今日何度目か分からない困り顔で、私に人差し指を向ける。
「言っとくけど・・・お前にももう、夢喰いの力備わってんだからな?」
・・・・・・それは初耳だった。
PR