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Re: 我ら踊る吹奏楽! 紅葉丘中学校吹部物語 更新、キャラ募集再開 ( No.157 )
日時: 2011/09/14 18:48
名前: 果奈 (ID: p9wmxHXU)

33話 かっこいい萌乃 と私。

「萌乃〜曲何にする?」
帰り道、たまたまあった萌乃と一緒に帰っている。

話題は、デビューソロリサイタルの曲の事。
「私はねぇ〜ピンクパンサーやるの。」
「ピンクパンサー!?あれを?」
「うん。今日先輩から簡単な楽譜貰ったの。」

かっこいいなぁ〜。 萌乃は超うまいから出来るかもだけど私は…

「実花はなにやるの?」
「わたし?私は『少年時代』。」
「へぇ〜すごいね!!音楽の教科書に載ってる所でしょ? 結構長いよね〜!!すごいなぁ!」
あきらかに萌乃の方が凄いのにこういわれるとちょっと複雑な気分…

萌乃の方が楽器歴も長いしピアノだって萌乃の方が伴奏経験とかあるし仕方ないのは分かってるけど…

ちょっと複雑。 いつからだろう、こう思ったのは?

「かぶらないといいねぇ〜。 わたしこれしか練習してないもん!」
よっぽど自信があるのか満面の笑みを浮かべる。
「ねぇ、私は一応予備曲も練習しているけど…」
「実花だってかぶらないよ!私が初心者だったらこれくらい長い曲は吹けないし!!」
「そうかなぁ?」
「うん、クラリネットの教室通った未来先輩ほめてたよ!!横に髪結んだ子。クラ上手いね。あれ萌乃の友達?って」
「ふーん。」

「そうだ!!実花明日部活ないし遊べない?実花に返したいものがあるから。」
「いいよ。」
「うちの家でいい?」
「うん。明日はうちの家は空いてないから」



次の日、約束通り私は萌乃のうちに向かった。
すると、玄関で私服姿の萌乃が待っていた。  英字プリントのTシャツに、黒いショーパン。 私服姿もかっこよかった。
もっと大人っぽい服で行けばよかったな〜。とちょっと後悔する。

なにより、首にぶら下がっている金ぴかのサックスに目が行った。
「萌乃、それえ…?」
「あぁ、さっきまで練習してたの。ごめんすぐ片づけるわ。」

えらいなぁ〜家でちゃんと自主練するんだ…
萌乃はやっぱりかっこよかった。