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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 絶対神道ギリシアちゃん ( No.8 )
- 日時: 2011/08/26 22:11
- 名前: 王翔 (ID: YZ3O7Ne1)
第三話
心が溶けてしまいそうなほど鮮やかなブルーの空が広がり、雲がゆったりと動き、燦然と輝く明るい太陽が地面を焦がしてしまうのではないかと思うほど強く照り付けていた。
木々がうっそうと生い茂り、地面には細かい石がゴロゴロ転がっていて足場が悪いなか、ギリシアはヘルメスの後に続いて歩いていた。
しかし、二人の間には距離が生じていた。
ヘルメスは、歩き慣れているらしく進むのが早いが、ギリシアは足場が悪いなか、のろのろと歩いていた。
流石に距離が開きすぎているのをまずいと思ったギリシアはヘルメスに声をかけた。
「ちょっと、待ってください! ついていけないです……」
「あ、ごめんなさい」
ヘルメスは、苦笑いを浮かべると足を止めた。
ようやくギリシアが追いつくと、再び歩き出す。
☆
ようやく山の頂上に辿り着くと、そこには大きな神殿が建っていた。
白く豪華な装飾が施され、神聖な雰囲気をかもし出していた。
「ここは、何なんですか?」
「神々が集まるところ、ですよ」
「そ、そんなとこ入りにくいですよ」
「可愛い女の子なら大丈夫ですよ?」
「はあ? アンタ、バカなんですか!? 可愛いってだけで誰でも入れるわけないじゃないですか!」
ギリシアがわたわたとしながら言うのに対し、ヘルメスは朗らかに微笑んだ。
「大丈夫ですよ。神々の王は、女の子が大好きですから」
「は……?」
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