PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 憂鬱スター ! ( No.44 )
- 日時: 2011/08/25 17:48
- 名前: さく ◆z8XkX1aJMs (ID: tar6yAGP)
私はあなたがずっとそばにいて、あなたを失うことは無いのだと思ってました。
きっとそういう甘く淡い考えがいけなかったのでしょう。
あなたと手を繋いだことも、一緒に花火を見て笑いあったことも、寒いねと言って笑うあなたも、全部全部私のものだと思ってた。
あの恥ずかしそうに笑って、難しくキスをするあなたも愛しく、本当にああ、うれしいなと思った。
もうあなたと二人で笑うことも無いでしょう、それは確かなことです。
私に残ったものは何も言えない失望感とあなたを愛したという証だけなのです。
でも、証なんて時間がたてば上手に消えてしまうのだろう。
あなたを忘れるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
好きだったんだな、そうやって思うのはあなたを失ってからです。大切にしなさいよ、と釘を刺されたから私なりに大切にしてきたつもりなんだけどな。
不器用だけど愛してくれたあなたは、私の大切な宝物だったりします。
星屑を宝石箱に閉じ込めるような、そんな感情です。
もう少し時間がたったらあなたを上手に愛せてないことに気づき、あなたに笑顔を向けて話せる日が来るのでしょう。
( 不器用な時間 )
PR