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Re: 憂鬱スター !  ( No.49 )
日時: 2011/08/28 11:04
名前: さく ◆z8XkX1aJMs (ID: tar6yAGP)




いつかあなたと幸せな家族になれたらいいなあ、そう彼女が呟いた。
日もゆっくりと傾き、もう太陽は山に帰る時間だ。
もう秋になる一歩手前の夏、そんな風に呟く彼女を抱きしめた。

「二人で日向でソファに座って、テレビ見て、笑って、泣いて。夕方になったら買い物に行って、カレーを作って一緒に食べるの。そしてお風呂に入ったらおいしそうに二人でビールを飲むの」
彼女が一気に吐き出すように言った。僕が「うん」と言うと彼女は僕の胸の中で笑った。
「幸せだなぁ……でもそういうのって夢の話なのかなあ」
「どうだろう、わからないけど。僕は叶えたいよ」
そういうと彼女は「ありがとう」と言って僕の胸から離れた。


それが高校1年生の話だ。
彼女はそれからまた美しくなり、大学生になるとすごく魅力的な女性になった。僕の手には届かないと考えてしまうほど。
でも彼女は僕の手を引いて一緒に歩いてくれた。

「……もう大学も卒業だよ」
公園のベンチで彼女は噴水を見ながら言った。
彼女も僕も就職先も決まり、あとは卒業と言うだけだった。
別々の大学に通っていたものの、僕たちは一緒に手をつなぎ歩んでいた。そして彼女は目を閉じて、言った。
「もう少し落ち着いて、仕事になれて、相手のことをもっともっと考える余裕ができたらさ」
と言うと彼女は言葉をとめて、僕のほうを見た。
僕は少しだけ困ったが、すぐに彼女の唇に僕の唇を重ねた。

「きっと、僕はこれから君と一緒にいてもわからないことなんて、たくさんあるし、意見が違うことだってあると思うよ。
 でも僕は君の言っていた願いを叶えたい、二人で一緒に手をつないで、歩いて行きたい。ふわふわした考えだけじゃだめだと思うよ、でも、僕は僕なりに君を幸せにしたい。
 二人で笑って、そこに僕たちの笑顔を見ながら笑っている子供がいるのって幸せだと思う」

彼女は目を潤ませながら僕を見た、そして透明な綺麗な涙を流した。
「……うん、うん。私ね、幸せにしてほしい。いや違う……一緒に幸せになって、笑おう」
そういって彼女は笑った。



( ああ、なんて幸せな )



福山さんのゼクシィのCM見てたら書きたくなりました……
結婚って何だろう? そんなことを思いながら書きました。

私の中での結婚は笑顔だと思います、一生笑って過ごせたら幸せなんだろうなって思います。
高校生の恋愛なんて儚いと思います、でもそれでも今幸せなら十分だと思うんです、後のことを考えるのはもうちょっと先でもいいのかな?なんて思います。

時間はあっという間だけど、そんなに早くもないと思います。

でも結婚はそんな簡単な話じゃないんでしょうね、
もうすぐ誕生日で私は結婚できる歳ですが……(^o^)
今すぐしたくはないですね、絶対に。24とか、んーもっと後でもいいかも。