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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 憂鬱スター ! ( No.52 )
- 日時: 2011/09/03 18:04
- 名前: さく ◆z8XkX1aJMs (ID: LJORQFwR)
彼はかっこいいです、クラス全体女子の比率が多い中で彼はクラスでも目立つ存在で。
そんな彼に恋をしたのが4月で、今現在9月。
もう5ヶ月の恋をしている。
でも彼にはかわいい彼女がいるらしいです。女子高校に通っている控えめでかわいい女の子らしい。
一回駅で二人で歩いているのを見たことある。薄い黄色のうさぎのストラップがついたリュックを背負った彼女と、その彼女を愛しそうに見る彼は、お似合いだった。
胸がチクリと痛いんだ。
クラスにいると、彼女の存在はないし、心は楽だった。チクリと針が刺さることもない。
彼は屈託ない笑顔を見せながら、数少ない男の子と笑っている。
そんな笑顔を見ると胸がキュンとなるのは彼に恋をしている証拠だった。
放課後、部活動の声を聞きながらかばんに物をしまっている時。
「柳瀬」
短く彼が私の名前を呼んだ、パッと顔を上げると彼が笑いながらプリントを持っていた。
「これ回収するから。すぐ出さなきゃいけないんだけど」
あ、ごめんと言い、私はファイルを見た。しかしその紙は白紙でいますぐ提出できる状況じゃなかった。
「書いてないじゃん、まぁいいや。今日は何もないし待ってる」
そういい彼は私の前の席に座って、私と向かい合う姿勢になった。
「ほら、早く書け」
「んーごめん」
私はそういい緑色のシャーペンを走らせた。
彼の携帯がなった。もう放課後だけどいちよ音は気にしてありバイブだった。
メールだろうか、カチカチと携帯のボタンを操作する音が聞こえる。
顔を上げると微笑む彼がいた。
「……彼女?」
「うん」
聞くんじゃなかったなあ、と思いながらも私の胸はまたチクリと痛んだ。
( チクリ )
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