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Re: *叶恋華*Ⅱ β実話β ( No.135 )
日時: 2011/09/15 20:40
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: 8ENiVmB9)
参照: 好 き だ !!

+番外編+ 『平安撲滅企画⑥』


「——じゃあ、孝文……ごめん」


香織は、小声でそう呟いてから、孝文に抱き着いた。
孝文もそれを受け入れ、優しく香織を抱きしめる。


「ポヂジュwdhウェkフジコフジコフジコフジコふじこ」


優志はこれでもかってくらいまで、目玉を見開いた。
そして意味の解らない奇声を早口で叫んだあと、更に震え始める。


「か、香織! 孝文!! お前たち、何を——」
「気安く名前呼ばないでよ、おっさん」
「おっさんだとオオオオオオオオ」
「俺と香織、付き合ってるから」


孝文はドヤ顔で、そう告げた。
それと同時に、香織の頬はおかしなくらい熱くなる。


「な、香織」
「……うぁっ、あ、うん!! そうだよ、このおっさんが!!」
「ヂヂヂヂッヂジュアアアア」


優志は泡を吹きながら、何やらわけのわからない言葉を呟いていた。
香織と孝文は顔を見合わせ、笑みを浮かべる。
そのまま孝文は、野球で鍛えた持前の筋力でおっさんを持ち上げた。


「デュアアアアアアアア放せぇええええ」
「香織、こいつ暴れるから大人しくして」
「OK〜」


暴れるおっさんを、孝文はしっかり押さえつけた。
香織は素早く足を上げ——。


優志の急所に、蹴りを入れた。


「デュギュアアアアアアアアアアアアアア」


優志は口から泡をまき散らし、ぐったりとする。
孝文は優志をシーソーにまたがらせ、香織に向かって合図をした。


「復讐シーソーゲーム、開始!」


香織は勢いよくジャンプした。
そのままシーソーは勢いよく、優志の急所にクリーンヒット。
優志は再び泡をまき散らす。


「汚いんだよおっさんがぁ!! タヒねタヒねタヒタヒタヒくたばれどっかいけ出っ歯が出っ歯出っ歯出っ歯」
「ギャガスフシャシジャカkソアオksコsコsコオコッコpsコアヂヂd」


香織は長年の恨みを晴らすように、何度も何度もクリーンヒットさせた。
優志は次第に白目を向き、自身の吹いた泡で体を汚す。
そして急所に刺激を与え過ぎたせいか、優志のズボンに染みが浮かび上がってきた。


「げ、汚っ!!」
「うわ、ないわー。俺、この人と血が繋がってるとか嫌だわー」


優志は、失禁してしまったのだ。
精神的ダメージだったのか、もう急所が潰れて頭がおかしくなったのか——。
優志は血混じりの泡を履きながら、「デュフフアハハア」と気持ち悪い笑みを浮かべていた。


「「……931」」


香織と孝文は声を重ねて、そう呟いた。
その後二人は互いに笑みを浮かべる。


「……どう、香織。すっきりしたか?」
「……うーん、眉毛抜いて出っ歯折って髪の毛むしってやらなきゃスッキリしないかも」


香織の発言に、孝文は吹き出した。
そして無言で優志に近づき、髪の毛の束を掴み——……。





















ぶち。



















「デュギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン」
「ちょ、孝文何やって……」
「香織が言ってたこと、やってみた! ちょっとこれ、意外に面白い! 香織も来いよ、一緒にむしろうぜ」
「うん!!」


香織は孝文の隣に、駆け寄った。
そしてそのまま髪の毛の束を掴み、笑みを浮かべる。


「これ終わったら、ペンチで出っ歯抜いて、眉毛抜こうね?」
「いえすうぃーきゃん」
「え、ちょ、ま……っ」


優志の叫びも聞かず、香織はにーっこりと笑みを浮かベ続ける。
そして、思い切り手に力を入れた。



















ぶち。


















「デユッギャシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」



——愛可同様、優志の悲鳴は公園中に虚しく響いていた。