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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *叶恋華*Ⅱ β実話β 37.【その差、10cm】更新! ( No.150 )
- 日時: 2011/10/06 20:25
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: rsOn.58k)
- 参照: 絶賛混乱週間←
第三十八話『突然の会話』
『好きだよ』って、言いたいけど言えない。
もどかしい関係が崩れるのと同時に、
何かを、失いそうだから。
ジャージ集会が終わり、教室に戻る。
四時間目が終わるまで少し時間があったので、私は席を立って愛奈の所へ向かっていた。
私は愛奈の筆箱の肉球ストラップを触る。
その時に由良もこちらに来たので、三人で話す。
横に居る龍の所にも、健吾と壱が居た。
「——そこにいる……」
「……はぁ?」
「近くに——……触れ合ってる人」
健吾が、小さな声で何かを壱に対して言っていた。
よく聞き取れない。
肉球を触り続けながら、耳を健吾の方へ傾けていると——。
「——壱、依麻のこと好きだよ」
由良が、そう大きな声で呟いた。
「……はい!?」
私は思わず、教室に響くほど大きな声で叫んでしまった。
と、ととととと突然なんだ!?
由良は真顔のまま、私を見る。
「今、健吾言ってたもん」
「え、なんて?」
「壱に向かって『ほら、近くにいるぞ! そこにお前の——』ってこっち見ながら」
「え、え?」
「それで壱がニコニコしながら『やめろよ〜』って言ってた」
「え、嘘でしょそれ」
「嘘じゃないでしょ」
由良は私の言葉に対し、即答してきた。
ていうか由良、声でかいぞ。
これは壱本人や健吾や龍に聞こえてるのでは……。
「依麻、壱とめっちゃ目合うでしょ?」
「え、」
「私も実験してみたのさ!! 壱をじーっとみて目が合うか!! でもね、まっっったく合わなかったよ」
由良の力説に押され、私は何も言えなくなった。
とにかく、由良の声が大きいので——……。
「……ほ、放課後詳しく教えて……」
放課後に、詳しく聞くことにした。
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