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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 似てない双子 ( No.10 )
- 日時: 2011/08/09 14:44
- 名前: ★逢夢☆ (ID: 2ft.mOaW)
〜4〜
沈黙が続きながらも無事学校に到着。
私たちは、クラスが違うから靴箱のところでバイバイして各教室へ。
ガラリ。
「あー!来た来た!亜琉ーちょっとこれ見てよ!」
目の前に飛び込んできたのは…勇真!?
「ゆ、勇真…何で…?私たちより後ろにいたのにいつの間に学校に着いたの!?」
目を点にして言う私。
「へへーん、ナイショ❤」
口に人差し指を当てて言う勇真。
意味わかんない。
気持ち悪いっつーの!
意味のわからない返事を聞いて私は自分の席に座る。
教科書を机の中に突っ込んで、窓の外を何となく眺める。
「あ…!」
目に付いたのは、唯琉。
友達と楽しそうに笑って遊ぶ唯琉。
「はぁ…」
また一つ溜め息。
「朝から元気だな〜…」
自分にも聞こえないぐらいの小さな独り言。
別に、私に友達がいないってわけじゃないけど。
ちゃんといるんだよ?
「亜琉、もう来てたんだ。なんか元気ないね〜。」
「あ…美鈴。おはよう。」
「お・は・よ〜❤」
不自然な笑みを浮かべる、美鈴。
「な、なんかいいことあった…?」
あまりにも聞いてほしそうな目をしてたから、しょうがなく聞いた。
「じ・つ・は〜彼氏ができたんだ〜❤」
「え、あ…そう…なんだ…」
返事が見つからなかった。
だって、今まで恋愛興味なしだった美鈴が彼氏をつくったってゆうんだから。
ニッコニコの美鈴。
そんな表情をしてるのを見ると、胸がちくちくする。
私、おいてけぼり——?
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