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〜２４〜

「ま、そういうことだから。これ、唯琉に渡してくるわ。」
「う、うん…」
勇真はそういうとくるっと方向を変えて唯琉の教室に向かった。

すると向かいからものすごいスピードで誰かが走ってきた。
「ゆぅぅぅぅまぁぁぁぁあ!!!!!」
と、叫びながら…
勇真にしがみついた。
「寛!?」
勇真も声を出した。

か…ん…?
誰?
別のクラスの子?

「あぁ、紹介しようか?こいつ唯琉と一緒のクラスの笹山寛太ササヤマカンタ俺の友達でこの手紙を出そうとした張本人だ。」
そう言って勇真はひょいっと封筒を見せた。
「へ、へぇ…」
見るからに、なんか寛太くんっていう人は弱そうで、おろおろしてて、今にも泣きそうで…

すると、寛太くんは声をあげた。
「勇真!手紙渡した!?」
必死に寛太くんは勇真に質問してる。
「まだだけど?」
その質問に勇真は冷静に答えた。
「よ、よかったぁ…」
ほっとした様子の寛太くん。
するとまた寛太くんは焦りだした。
「この手紙のこと、誰にも言ってない!?」
その言葉に勇真も焦りだしたっぽい。
「べ、別に何も…なぁ?亜琉?」
「う、うん…」

なんなの!?
いったいこの空気なんなのさぁ!?!?