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似てない双子  参照70突破!ありがとー!! ( No.21 )
日時: 2011/08/09 14:46
名前: ★逢夢☆ (ID: 2ft.mOaW)

〜7〜

ベシーン!!
「イッテ、テメー何回俺たたいてんだよ!!」
「ごめん…だって顔近すぎだもん…。」
「…!?」
たぶん今私、自分にもわかるぐらい顔赤くなってると思う。
それにつられてか、勇真の顔も真っ赤。

キーンコーンカーンコーン
「あ、教室戻らなきゃ。」
私は、急いで残りのおかずを食べて屋上を出た。
勇真をおいて…。

バタバタバタ
私は階段を駆け下りて自分の教室の階まで来た。

ドン!
階段を下りた瞬間、誰かにぶつかった。
「いてて…ご、ごめんなさい…」
「いたた…って、亜琉ちゃん!?」
「え?唯琉!?」
どうやら唯琉にぶつかったみたいだ。
「屋上で食べてたの?」
「う、うん…」
「そっか。じゃ、あたし職員室行くから。」
そう言って、唯琉は歩き出そうとした。

「待って…!」

歩き出した唯琉を私は呼びとめた。
「ん?どうしたの?」
笑顔で振り向く唯琉。
私はまた、負けた感MAX。
それでも私は唯琉に聞いた。

「い、唯琉は好きな人とかいるの…?」
「…?」
突然の私の質問に戸惑いながらも唯琉の口はゆっくりと開いた。
「いるよ。いるけど、あたしには手の届かない人…かな?」
唯琉は笑ってるけど、その笑顔をは苦笑いだって私はすぐ確信した。
「そっか、ありがと。じゃあね。」

そして私は教室へ。
唯琉は職員室へ向かった。

それにしても、唯琉にも手が届かない人なんているんだ…。

唯琉の好きな人、
私には全く分からなかった。