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〜８〜

ドタドタドタ!!
教室に戻る途中の私の後ろからものすっごい足音が聞こえてきた。
後ろを振り向こうとした瞬間…

ドッカーン
「フギャッ!!」
私の背中を誰かが思いっきりけってきた。
「な、何すん…勇真!?」
「何回もたたいてきたお返しだーー!!」
「けることないじゃない!!私はたたいただけなんだよ!?」
「うっせー!!んなことカンケーねー!!」
「なによ〜?」
私たちの痴話げんかが始まろうとしていたところに「ストーップ!」って唯琉がけんかを止めた。

職員室から戻ってきた唯琉は両手にたくさんの本やら道具やらを持っていた。
「なんだよ、唯琉。大荷物じゃん、持つよ。」
そう言って勇真は唯琉の両手にあったものをひょいと持ち上げた。

「この勝負はまた今度だー!」
そう叫んで、勇真は唯琉と一緒に唯琉の教室へ行った。

「…」
だまったままの私は教室へ戻った。

「なんか、変なの…。」
そうつぶやいた私の気持ちはホントにおかしな気持だった。