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似てない双子  〜お知らせあります!!〜 ( No.73 )
日時: 2011/08/09 14:51
名前: ★逢夢☆ (ID: 2ft.mOaW)

〜15〜  
     Side勇真

「ったく…熱あんのにどうして無理すっかな〜?」
俺は、倒れかけた亜琉を抱っこしてベットへおろした。

むぎゅ
「へ?」
ベットへおろした瞬間、俺は亜琉に抱きつかれた。
「ちょっ、おい、はなせよ。」
「ヤダ…」
「!?」
真っ赤な顔の亜琉はぎゅっと俺に抱きついてくる。
熱のせいか、力は全くない。
それでも亜琉は俺をはなそうとしない。
すると亜琉は重そうな口をゆーくりと開けた。

「勇真は…私のことどう…思ってる…の…?」

どくん…
声は小さく、言葉もとぎれとぎれだったけど、俺にははっきり聞こえた。
俺も口を開けようとした。
たけど、亜琉に先をこされてまた亜琉はしゃべりだした。

「私はね…勇真のこと…す…」
ふにゃん
最後の言葉を言いかけると亜琉の力はみるみる抜けて俺の体から手が離れた。

ぐーぐー
「寝た…?」
俺はそっと亜琉の顔をのぞきこむ。

「おーい、ご飯出来たよー」
ドキッ
1階から唯琉の声が聞こえてきた。

俺は亜琉の部屋を出て下におりようとした。
一歩進んだ俺はくるっと振り返り亜琉の部屋のドアを見つめる。

「さっきは何言おうとしたんだよ…」
ぼそっと呟き俺は階段をかけおりた。