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Re:   +Rainbow Light Music+   ( No.8 )
日時: 2011/07/20 18:20
名前:   苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼  明日から夏休み〜ウヒョ





 第三話『不良少女』





 「では、明日から高校生活頑張ってください」


 先生がそういって、ホームルームが終った。
 挨拶を終えると、私はすぐさま教室を飛び出した。
 やっと帰れる……!! そのまま、C組の教室へ直行した。
 ちょうどC組も終ったとこらしく、凛子と里子が出てきた。



 「りんこぉ〜! さとこぉ〜!」
 「さくらぁあああ!」



 私たち三人は人目を気にせず、その場で抱き合った。




 「もー超寂しかったよ……やばい、泣きそう!」
 「だぁいじょうぶ! いつでもうちらんとここればいいじゃん!」



 凛子がそういってくれた。凛子ってば、たのもし〜♪
 しかし、里子が気に食わない表情を浮かべていた。


 「どしたの? 里子」
 「……桜、B組だったよね?」
 「うん」
 「……なんか、めっちゃ怖い奴いなかった?」
 「え?」




 めっちゃ怖い奴?
 そういえば、なんか後ろの席の人と、両隣の人と、斜めの人しかみてないや……。
 別に、怖いってイメージはなかったしなぁ。



 「……わかんない」
 「B組ね、森沢ってやつがいんだけど、気をつけたほうがいいよ?」
 「森沢?」



 あー……なんか、先生が出席とるときに、呼んでたな。
 めっちゃだるそうな声で、返事してた気がする。
 でも、姿はみていない。後ろの席のほうだったとおもうし。




 「森沢ってやばくない? 星中の奴でしょ?」
 「星中?」


 凛子も、険しい表情をしていた。
 え? みんなその森沢ってやつをしってんの?



 「んまぁ、飲酒喫煙は当たり前ってとこだな、そこらの中高生になら結構名は知れてるぜ」



 突然割り込んできたのは、健だった。
 どうやら、E組も今終わったんだと思う。



 「……要するに、不良?」
 「不良は不良だけど、うちみたいなもんじゃないよ、限度を超えてるかもしんない」
 「……え」




 皆の話によると、星中——星の宮中学出身の、森沢江実って人は、かんなりやばい人ならしい。
 万引きやら、学校の窓ガラスを割るやら、他校に乗り込んで好き放題やっていくやら……。
 喧嘩はやっぱり強いらしくて、男も顔負けの実力は持っているらしい。



 「なんでそんなやつが、高校入れたの?」
 「……不思議なことに、頭だけはめちゃくちゃいいみたい。校長が、森沢の知り合いみたいだし」
 「……うわぁ……」



 結構やばいやつが、うちのクラスにいるんだなぁ。
 もう、ほんっとにいま、C組かE組にいきたい。



 「どうしよう……因縁つけられたら……私、一貫の終わりだ……」
 「だぁいじょうぶ! そんときは、うちがやってやるよ」
 「……あ、ありがと〜」
 「っていうか、言われなくても駆けつけてやるし」



 里子、やっぱたのもしぃいいいいいい!!
 千崎桜、良い友達を持って幸せです。
 ただ、これからのB組での生活は、かなり不安です。