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Re:   +Rainbow Light Music+   ( No.28 )
日時: 2011/07/24 22:52
名前:   苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 上辺ゎ関わってこないで下さい





 第八話『犬猿の仲』




 四時間目が終わり、昼食の時間になった。
 屋上に集合! ということで……私は、弁当と水筒をもって、教室を出た。
 丁度、凛子と里子が迎えにきたところで、ばったり会った。


 「よっ、いこう!」
 「うんっ」


 純也や健も加わり、私達は屋上へ向かった。
 屋上のドアは開放してあり、皆景色が良いからなのか、たくさんの人が集まっていた。


 とりあえず空いてる場所に座り、弁当をひろげた。




 「ねぇ桜、B組どう?」
 「……喋る人はちゃんといるよ、江実ちゃん良い人だよ」
 「森沢ぁ!?」



 江実の名前が出ると同時に、里子は眉間にしわを寄せた。
 

 「思った以上に良い人だったよ、なんか高校で変わりたいって」
 「そういえば、最近あいつの噂きかねーなぁ」


 健も、納得したように呟いた。


 「星中の人から、授業妨害ってゆうか、サボりは当たり前ってきいたけど、それも今聞かないしね」
 「サボりしてるのに、頭いいってなんでだ?」

 凛子の言葉に、純也が尋ねた。



 「理系に関してはめっちゃ、できるんだって〜妨害とゆっても、国語とか社会とかだけだったって」
 「ふ〜ん……人って変わろうと思えば、変われるんだな〜」


 三人が頷く中、一人里子だけが、俯いて暗い表情をしていた。
 思わずフォローしようと、私は勝手に口が動いていた。


 「将来はプロデビューして、バンドのボーカルやりたいって! 夢持っててすごいなぁっておもった!
 何かと喋りかけてくれるし、結構優しいし、あ! あと意外なことに、草食系がタイプな——」
 「だめ!!」



 私が言い終わる前に、里子はすごい形相で叫んでいた。
 周りに聴こえるくらい大きくて、皆は目を丸くしてこちらに注目していた。



 「あいつはっ……森沢だけはっ、絶対だめ!! あんなやつ、絶対良い奴なんかじゃない!!」
 「えっ、そんなこと……」
 「あんたらは森沢江実を知らなさすぎるんだよ!! どんだけ、あいつが……あいつが最低なやつカ!!」



 里子は、そういって弁当を片付けると、足音をバタバタならして去っていった。






 周りには、緊迫とした空気が漂う。









 「……里子……なんで? なんであそこまで、江実を嫌うの?」
 「まぁ……無理もないだろうな」


 健が意味深な発言をした。
 私はいつのまにか、健の肩を持って、顔を近づけていた。

 「えっ!? 何? 里子と江実になんかあったの!?」
 「……それは……」




 




 次の瞬間、私は驚きの発言を、健の口から耳にした。