コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: +Rainbow Light Music+ ( No.39 )
- 日時: 2011/08/22 12:44
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: 登校日とかいらなくない?ん?
第十二話『競い合い』
5月も終わりごろ。今日は、全ての中間テストの点数がそろう日。
それは全クラス同じことで、昼休みに里子たちとも点数を言い合おうって、約束したばかり。
最後の教科、数学がかえってきたあとの休み時間、私の席にすぐさま、江実がやってきた。
「桜! 何点?」
「ちょっとまって、今合計するから」
私はノート切れ端に、5教科の点数を書き出した。
国語、85点。
数学、46点。
理科、52点。
社会、73点。
英語、67点。
5計、323点。
「323だった」
「……ふーん♪ うちはねぇ、ほらっ」
5教科の点数を書き出した紙をみせびらかしてきた。
国語、76点。
数学、92点。
理科、32点。
社会、46点。
英語、95点。
5計、341点。
「よっしゃあ! 勝ったぁ!」
「……理科32点て」
「ん? 理科嫌いなの。でも一応勝ったし!」
「……っくぅ〜! 期末はまけねぇえええええ」
私がわざとらしく、悔しそうに机を叩いていると、江実がにこっとわらって私のほうを見た。
あ、そういえば。
「約束のアイス、おごってね」
「……う、うん」
アイスおごらないといけないんだった……。
「何だ楽しそうな」
「うわっ、でた! ガリ勉!!」
江実が中北君を避けるように、私の背中に隠れた。
中北君はそれは無視して、私に話しかけてきた。
「なにしてたの?」
「点数の競い合いだよ。中北君何点?」
「えっ、僕?」
「どうせお前頭いーだろ! 490点くらいあんだろ、ふんっ」
江実が、背中からひょっこり顔を出した。
「そんなないよ……」
「でも400は超えてるでしょ?」
中北君は、一応うんと頷いた。
「ほーらやっぱり! お前嫌いだっ、あっちいけっ」
「え、ちょ、あ、あ、あ、あ、あ」
江実に押されて、ひょろひょろな中北君は思わずバックしていた。
その様子が面白くて、私は1人で勝手に笑った。
昼休みは、第二試合がまっていた。
お弁当そっちのけで、みんなは紙を見せ合っていた。
「では発表します! 第四位から!」
純也がでかい声をだして、紙をチラ見した。
ちなみに第五位のビリは、みんなにマックをおごることになってる。
第一位が、マックのみんなのメニューを決めれるのだ。
「……でででん! 341点! 桜ぁあああ」
「え? 私? あっぶなー」
そういいつつも、内心ホッとした。
「……第三位は〜……365点! 凛子ぉおお」
「おお♪よかったあ」
凛子も一安心した顔を見せた。
「第二位! ……健の376点!」
「えええええっ、健そんなにあるの?」
里子が驚くと同時に、ちょっと不安な顔を見せた。
「……ふっ、そして……ビリは……——297点。里子」
「ぎゃあああああああああああああ!!」
里子が、突然大声をだして、ひっくりかえった。
その様子に、皆は爆笑。
「はっはっは! 第一位、俺! なんと410点! ひーはー!」
「チッ、純也ぁああおまえ!」
「嘘じゃないよ、答案用紙みせてもいいよ」
「……いいよもー……もー……バイトでいちおう金はあるから、おごってやるよ」
里子が、この世の終わりとでもいうような顔をした。
「ありがと〜里子ぉ」
「里子様にみんな感謝あぁあ!」
「いぇええーい」
「……全然嬉しくないんすけど」
私の高校生活、いよいよ光がみえてきたようです。